二人が死んでも残った七人は事態を把握できなかった。
ただ一人、マッカーサー将軍だけは悲劇を予感して海辺に佇んでいた。彼は戦争中、妻とヘンリーの不義を知り、ヘンリーを背中から射殺していた。
しばらくして撲殺された将軍の姿が発見される。やはり殺人なのだ。
七人は島のどこかにオーウェンが隠れていると考え、探し回るがどこにもいない。
その夜、使用人のロジャースとブレント夫人が相次いで殺される。またロンバートの銃も奪われる。
犯人は生き残った中にいる。残った五人はは互いに疑心暗鬼になる。
残ったのは唯一の女性ヴェラ・クレイソーン、傭兵上がりのロンバート、警察官のブロア、アームストロング医師さらにウォーグレイブ元判事だけ。
ロンバートだけは21人の現地人を殺したことを白状しているが、他の四名は事実を隠している。
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さてこれからアガサ・クリスティーは二つの道を残している。一つは全滅、もう一つは二人が生き残るハッピーエンドだ。
全滅エンドではある犯人が最後まで生き残って自殺する。
脚本はこれからでも、どちらも可能だと思うが、薄暗い背景の色が悲劇を予感させる。
そして誰もいなくなった 第2話 2015 BBC/NHKBS