野良犬 1949 東宝
2018/10/28
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2003/10/19(Sun) 22:47
監督 黒澤明
脚本 菊島隆三、黒澤明
撮影 中井朝一
音楽 早坂文雄
出演:
三船敏郎
志村喬
淡路恵子
千石規子
家路についた新人刑事の村上(三船)は満員のバス内でピストルを盗まれる。
スリ専門の部署で、犯人の仲間と思われる女に見当をつけた村上は、他の刑事とともに女に会いに行く。
最初、女はしらを切っていたが、一日中付きまとって離れない村上の粘りに負けて、やみでピストルを売りさばく鉄砲屋の話をする。
そして鉄砲屋の女(千石)を逮捕する。
しかし鉄砲屋は逃げてしまう。
ついに拳銃を使った傷害事件が発生する!
村上はベテランの佐藤(志村喬)と組み、野球好きだった鉄砲屋を球場で逮捕する。
問題の拳銃は、遊佐(木村功)という男に手渡されたことがわかる。
彼はアプレゲールで、殺しでも何でもやるタイプだ。
片思いする恋人(淡路恵子)だけが、唯一の希望だった。
村上はその恋人を張り込むが・・・
☆
黒澤明初の犯罪サスペンス。
今とは違う、真夏のべたついた暑さがモノクロ画面から伝わってくる。
アプレゲール犯罪をこの時代特有の問題と捉える向きもあるが、そうだろうか。
この時代は、不況にあえぐ現代でもある。
アプレゲールの若者なんて、今の我々の回りに、いくらでもいるじゃないか!
夢も希望もなくした若者が、暴走を始めているではないか。
☆
三船はまだ若いが、いつも同じ芝居である。まあそこがいい。
志村喬は実に渋い。千石規子も良い。
千秋実が文学青年風で、いつもと芝居が違ってました。
淡路恵子はかなり若くて、はじめは誰かわからなかった。