世界一発音しにくい、大監督キェシロフスキのトリコロール三部作・第二弾。
日本ではジュリエット・ビノシュなんかよりずっと人気の高い、色白のジュリー・デルピー主演。
雪のワルシャワを舞台に、捨てられた男の復讐劇が描かれる。
カロルは腕の良い美容師で、妻のドミニク(ジュリー・デルピー)と共にパリで活躍していたが、性的不能になり、妻から離婚裁判を起こされ、そのうえ、放火の罪を着せられる。
トランクに身を隠し、命辛々ワルシャワへ戻った彼は立ち直り、ビジネスにその才能を発揮して、実業家として成功する。
しかし金はあっても愛は無い。
ドミニクのことを忘れられない彼は、ある作戦を思いつく。

おそらく三部作の中ではもっとも評価は低い。
日本では青が人気で、アメリカでは赤が人気だ。
でもデルピーファンなら、文句無しの一作だろう。
ジュリー・デルピーは顔的には高田みずえ系だが、ギリシャ彫刻のように肌が透き通っていて、表情が変わらず、硬い。
そこが魅力なのだ。
この作品では、不能の夫をごみのように捨てる、悪女だ。
そして金に釣られて最後は陥れられる、哀れな女でもある。