マカロニ・ノワール(イタリア製ギャング映画の和製英語)の代表作。

イタリア人スタッフが、アメリカB級映画俳優のロバート・ウェバーを主演に迎え、脇にイタリア、フランス、スペインの名優を揃えた傑作。

 

 

 

Synopsis

ニューヨークのギャング組織の凄腕スナイパーであるクリントは難しい暗殺を無事終えた。この仕事を終えたら足を洗うつもりだ。兄には一緒に事業を始めないかと言われている。
しかしボスは次の仕事を用意していた。幹部のセッキが組織を裏切ったのだ。クリントは断るが、誰かに尾けられる。兄と落ち合う場所で彼らは牙を向いて来た。クリントの代わりに兄が血祭りに上げられる。ボスによるとセッキの一味が先回りしたらしい。クリントはセッキ暗殺の仕事を受ける。クリントにはトニーと言われる若い子分が与えられる。

 

セッキはパリで整形手術を受けたため、新しい顔を誰も知らない。手掛かりを追ってマリーという美人モデルに出会う。そして整形外科医に会って、彼の居所がわかったため、急襲してセッキを射殺する。
マリーやトニーと別れ、ニューヨークへ戻る空港に着く。しかし事件報道で腑に落ちないことがあり、再びトニーを招集して、マリーを訪ねるが、浴槽で殺されていた。
これで死んだセッキは替え玉だったと確信する。一番怪しいのはすべてを誘導した整形外科医に他ならない。誘いに乗ったふりをして整形外科医に扮したセッキを射殺したクリントに、銃口を向ける人物がいた。

 

 

 

あらすじは非常に単純明快で犯人探しにもなっていて、最後にどんでん返しもある。低予算だが、脚本で勝負した良い例だ。音楽はフルートを使ったジャズ中心だ。これは当時のアメリカ以上を考えると無難な選曲。
主役はリチャード・ウェバー、「サイレンサー沈黙部隊」では無能な殺し屋ギャンサー役だったが、同じ年に公開されたこの映画では寡黙だが凄腕の殺し屋役に出世している。おかげでイタリア映画だが、セリフ量が少なくて音楽が引き立った。

 

脇役は当時ジュリアーノ・ジェンマに続いてマカロニウェスタンで売り出し中だったフランコ・ネロ、国際派俳優のスペイン人ホセ・ルイ・ド・ビラロンガ、紅一点はフランス人お色気女優ジャンヌ・ヴァレリー
フランコ・ネロは若くてガッチリした体つきで格好良かった。ビラロンガはハリウッドでも知られた顔(「ティファニーで朝食を」オードリーのパトロン役)だ。

 

全般的にはエンターテインメント性が高くて、時間つぶしに最適な映画である。

 

 

 

監督 フランク・シャノン (本名フランコ・プロスペリ、ホラー界の巨匠マリオ・バーヴァの弟子)
製作 ダン・レッサー
脚本 フランク・シャノン
撮影 エリック・メンツァー
音楽 ロビー・ポワットヴィン

配役
ロバート・ウェバー (クリント)
フランコ・ネロ (トニー)
ジャンヌ・ヴァレリー (マリー)
ホセ・ルイ・ド・ビラロンガ (セッキ)

 

 

殺しのテクニック (Tecnica Di Un Omicidio)1966 イタリア+フランス

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