20世紀最大の傑作ミステリー小説、国内編第一位。(週刊文春調べ)

 

刑務所仲間が、大金持ちの老婆を誘拐して、5000万円を要求しようとした。ところが、それを聞いて老婆は一喝した。「ワシの値段が5000万円か。馬鹿にするな。100億円や、びた一文まけへん」
この一言から攻守が入れ替わってしまう。老婆主体となったチームは、次々と警察の裏をかく。
しかしいったいどうやって、100億円もの現金を受け渡しするのか?また老婆のほんとうの狙いは何か?

 

13年前に劇場で映画を見ている。岡本喜八監督の傑作だったが、これはその原作だ。

読みやすく、450ページあるが、スイスイ読める。何より軽いユーモアがある。誰も死なない。
ちなみにこの小説は推理作家協会賞を取ったが、盗作騒ぎが起きた。数年前に主演ミヤコ蝶々森田健作・監督前田陽一で、老婆が誘拐されるが逆に老婆が誘拐団を懐柔しリーダーに座る話が、映画になっていたのだ。タイトルは「喜劇・大誘拐」。

天童は否定したが、黒に近い灰色だ。まあどっちにしろ、プロットは似ていてもメインのトリックは変えているのだから、問題にするほどのことは無いと考える。
作者の死後7年経ってから20世紀の傑作ミステリー第一位に選ばれている。

 

天童真 「大誘拐」 創元推理文庫

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