原題 Death Sentence

 

監督 : E・W・スワックハマー
キャスト : クロリス・リーチマンローレンス・ラッキンビルニック・ノルティ/ウィリアム・シャラート/アラン・オッペンハイマー/ビング・ラッセル
スタッフ : 監督:E・W・スワックハマー 製作総指揮:アーロン・スペリング/レナード・ゴールドバーグ 脚本:ジョン・ニューフィード

 

 

「お金なんて欲しくない・・・。あなたが欲しいの、もう都合のいい女はうんざり、外で堂々と会いたいわ結婚してほしいの。奥さんが知ったらどうなるかしら?」不倫相手への殺意、その夜、ドン(ローレンス・ラッキンビル)は殺害を実行する。殺人の容疑者として逮捕されたのは、殺された女の夫ジョン(ニック・ノルテイ)であった。その裁判で陪審員に選任されたのは、なんと殺害者の妻スーザン(クロリス・リーチマン)という起こり得ない偶然のなかで“妻として”“陪審員として”の狭間で苦悩する表情が際立った作品である。容疑者を演じるニック・ノルテイは「48時間」で脱走した凶悪犯を追うはみ出し刑事ジャック役としてエディ・マーフィーと競演一躍有名になった。

 

 

 

という宣伝文句がDVD裏面に書いてあったが、70分のテレフィーチャーだから、どの程度の作品か眉に唾して見た。

 

プロットは面白い。マリリンが不倫相手に殺される。当夜、酔いつぶれていた夫が妻殺人容疑で逮捕される。そして裁判が始まる。陪審員に選ばれたスーザンだった。スーザンはカリブ旅行をキャンセルしても市民の権利を果たしたかった。しかし家では夫が断ってくれると思い待っているはず。スーザンは優しい夫なら許してくれるはずと信じ、素直に謝った。夫が風呂から顔を出して、微笑んだ。その顔はマリリンを殺した男だった。
犯人の意外性、ドラマ「刑事コロンボ」で見慣れた倒叙形式、小さな町の法廷劇、最後のサスペンスまでプロットは完璧だ。さらにプロデューサーのアーロン・スペリングは「ビバリーヒルズ青春白書」「チャーリーズ・エンジェル」「特別狙撃隊SWAT」などを世に送り出している。

 

ただインプリメントすると、予算の限界が見えてしまい、やや残念なところもある。
キャスティングは金をかけている。主役スーザン役のクロリス・リーチマンは映画「ラスト・ショー」でアカデミー助演女優賞を受賞。夫役のローレンス・ラッキンビルは映画になった「真夜中のパーティー」に出演していた。
被告は無名時代のニック・ノルティだが、スターの風格はすでに持っていた。
他にも検事、弁護士、判事ともに有名な映画のバイプレーヤーで固めている。

 

残念だったのは、脚本、撮影や音楽、編集だろうか。スタッフにお金を掛けなかったのか。
脚本なんか、最後にどんでん返しがあって、実は夫は犯人ではなく、第3の女(第3の男)が真犯人であり、スーザンは殺されてしまう…ということなら、最後の副題「私は殺される」が活きて来るんだが。

 

午後10時の殺意/私は殺される! 1974 アーロン・スペリング製作総指揮 アメリカABC放送のテレビ映画

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