2003/10/13(Mon) 21:30
小津安二郎監督の初トーキー。
のっけから涙を絞る展開だった。
長野1923年。
子供が学校へ行きたいと言うが、母親(飯田蝶子)は怒りだす。
母親は夫に先立たれ女工さんとなり、貧しい家計をやりくりしていた。
しかし母親は一晩掛けて考え直し、子供を東京の学校に送り出す。
12年後、母親は上京する。
立派になった息子の姿を見に行くためだ。
しかし息子は勝手に結婚してしまい、子供まで生まれていた。
しかも夜学の教師を務めていて、貧乏な生活である。
母親の思惑は大きく外れてしまった。
そんなとき、隣の子供が馬に蹴られて病院に運び込まれる・・・
一種の東京物語なのだ。
かの大名作と比較すると、息子の側に情があって、良かったと思う。
息子はいささか東京の毒気の前にスポイルされているため、やる気を失っているように感じられる。
しかしまだ若いんだし、息子は自分なりに人生を切り開いていくだろう。
母親も世間体を気にしているが、子供が幸福なら良いじゃないか。
おそらくわかってくれるだろう。