「刑事フォイル」を毎回楽しみに見ている。その中でショックだったシーンがある。第二次大戦中のイギリスの港町でイタリアンの店があったが、イタリアが参戦した途端に焼き討ちに遭って店主が焼死する。一度はイギリス人とイタリア人は激しく憎み合っていたのだ。

それまで「ロミオとジュリエット」をアメリカで何回か映画化されていたが、戦乱の続いたヨーロッパで映画化されることはなかった。白黒時代もローレンス・オリビエも映画化しなかったのだ。それを1954年になって初めて連合国側のイギリスと同盟国側のイタリアの合作によってカラー映画化されることになった。

監督・脚色はレナート・カステラーニ(「2ペンスの希望」で1952カンヌグランプリ獲得)

主な配役はイギリス人を起用した。

ロミオ:ローレンス・ハーヴェイ
ジュリエット:スーザン・シェントール(この映画でデビューして、そのまま引退)
ジュリエットの乳母:フローラ・ロブソン

口上役:ジョン・ギールグット

待望の映画化であり、カステラーニ監督はもったいぶるように長めにじっくりと、W.シェークスピアの原作にできるだけ忠実に映画化している。その結果、ヴェネチア映画祭金獅子賞を獲得した。

ローレンス・ハーヴェイは当然イケメンで、無骨なローレンス・オリビエではこの味は出ない。またスーザン・シェントールは透き通った肌とアップにした髪が非常に美しく、生身の人間とは思えない。これ一作で芸能界から去って残念だがそれ故に印象深い。

 

ロミオとジュリエット 1954 イギリス・イタリア

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