俳優ティム・ロビンスTim Robbins の監督第二作。
パートナーのスーザン・サランドンSusan Sarandon を主役に置き、死刑の現実を訴える感動作を作り上げた。
スーザンはアカデミー主演女優賞、
死刑囚を演じたショーン・ペンはベルリン主演男優賞を獲得している。
シスターのヘレン(スーザン・サランドン)は、ルイジアナの死刑囚マシュー(ショーン・ペン)から手紙を受け取る。
彼女はマシューを訪問するが、彼はカップル惨殺事件の犯人だった。
マシューは相棒が全てやったことで俺は無実だから、再審に持ち込んでくれと、ヘレンに依頼する。
ヘレンは死刑反対派の弁護士たちと運動するが、一向に報われず、ついに死刑執行の日が決まる。
彼女は被害者の親に会いに行くが、彼らの悲しみの深さを思い知らされる。
彼女はマシューこそが心を開き、真実を語らないかぎり、誰にも救いは来ないと悟る。 
最後まで意地を張り続けてきたマシューだったが、死刑執行が間近に迫ったとき、自分をずっと見守り続けてきたヘレンに対して心を開き、真実を語り始める。

死刑執行当日になって、ショーンペンの態度が大きく動き始める辺りから、泣けてくる。
人を殺したことを悔いたというより、死の恐怖から、急に人恋しくなって、愛に目覚め、被害者の親族の立場を思い知るのだ。
死刑の価値というのは、そんなところにあるのだろう。
それにしても、ルイジアナでは、いまだに公開処刑だ。
関係者、被害者親族が見守る前で注射を打たれて殺される。馬と同じである。
その非人道的なシーンは感動と言うより、呆気にとられてしまった。
もし日本にこの制度を持ち込んだとして、被害者の遺族は救われるだろうか???
ティム・ロビンス監督は、でくの坊に見えて、何でもできちゃう才人だ。
「ショーシャンクの空に」で俳優として終身刑の問題を取り上げたと思ったら、今度は死刑もの。
お話としては、「陽の当たる場所」に近いが、ここまで死刑をじっくり取り上げたのは珍しいだろう。
日本だと(毛色は違うが)大島渚監督の「絞首刑」があった。