ロバートワイズ監督(「サウンド・オブ・ミュージック」)、ジュリーアンドリュース主演。
文字通り、二匹目のドジョウ狙いミュージカル映画。
伝説のレビュー女優ガートルード・ローレンスの波乱に満ちた半生を、彼女の舞台シーンを中心にミュージカル化している。
大劇作家であるノエル・カワードが彼女の幼なじみであり、彼との不変の友情を軸にして、彼女の華やかな男性遍歴や私生活にも踏み込んで描いている。
というと、衝撃作のようだが、全くそんなことはない。
関係者が生きいているうちに作った作品だから、差し障りのない範囲で、きれい事ばかり。
男をとっかえひっかえしているだけで、進歩が無いまま、三時間。
座り続けて、尻が痛くなった。
そもそも、ミュージカルで舞台シーンというのは、難しい。
客が入ってないところで演じる場合はとくにそう。
舞台って雰囲気が出てこないし。たとえ客が入っていても、面白いのは映画の中の観客だけ。
それをガラス越しに見てる我々は面白いわけがない。
アテレコもずれてるし、ストーリーは平板。
唯一の救いは、誰もいない舞台で独り、ピアノを弾きながら、ジュリーアンドリュースが “Someone To Watch Over Me” を唱うシーン。
このように飾らず、素で唱ってくれれば、楽しめるものを、わざわざ劇中劇形式を使うのは愚の骨頂だ。