プロデューサーがプロットを書いてSF作家レイ・ブラッドベリが渡したところ、初めから書き直されてしまいしかも非常に出来が良かった。ブラッドベリのプロットを採用したが、何故かブラッドベリは脚本から外れてしまい、原案扱いになった。後にブラッドベリは小説化しているが、映画とは逆で宇宙人の立場から見た人類の混乱を描いている。その辺で意見の相違があったのか。
ファースト・コンタクトを扱った楽観的SF作品。1回目の接近遭遇は失敗に終わり、次回は怖いぞと人類に警告している。
ジョンとエレンが結婚を決めた夜、謎の火の玉がアリゾナ砂漠に落下する。アマチュア天文学者のジョンはエレンを連れて墜落跡(クレーター)を調べると、扉の開いた宇宙船を発見する。そのとき突然崩落が起きて宇宙船は埋もれてしまう。保安官に事情を話すが信じてくれない。天文学の教授にも意見を求めるが、隕石の落下と断定される。
失意のまま家路の途中、電話線を修繕しているジョージとラッセルに雑音が電話線に乗るという話を聞く。その後ジョージとラッセル他何人も消えたという話を聞き付け、保安官も何かが起きていると感じる。
ジョンと保安官は墜落現場に向かう。ジョンが探しに行くと坑道から宇宙人の声が聞こえる。彼らは宇宙船の修理のために立ち寄っただけで時間さえくれれば出て行くと約束する。姿を見せろとジョンがいうと、渋っていたが彼は出てきた。一つ目の異様な姿をしていた。
彼は人類が姿の異なる生物を恐れて攻撃することを知っていた。だから人類を人質に取る代わりに、そのコピー体(人間もどき)を街に送り込み修繕部品を集めていると言う。
しかし保安官は町で自警団を募ってクレーターを襲いに戻ってくる。ジョンはいち早く事態を宇宙人に知らせ、人質を解放させた上で、坑道を爆破で塞ぎ、その隙に修繕を終えた宇宙船で逃げさせる。
そんなうまく行くわけないと思いながら、見終わった感じは悪くない。こんな都合のいい話が日本のSFにも多く、少年ドラマシリーズでもよく見られた。
決して最悪のファーストコンタクトではなかったと信じたい。宇宙人も学習してもっと上手な接近遭遇を試みるだろう。レイ・ブラッドベリ作品のSF化作品はこんな風に気軽に見られて、私は好きだ。
スタッフ
監督ジャック・アーノルド
製作ウィリアム・アランド
脚本ハリー・エセックス
原案 レイ・ブラッドベリ
特殊撮影デヴィッド・S・ホースリー
撮影クリフォード・スタイン。
音楽アーヴィング・ガーツ、ヘンリー・マンシーニ、ハーマン・スタイン(ノンクレジット)
キャスト
リチャード・カールソン (青年には見えぬ)
バーバラ・ラッシュ (ヒロイン)
チャールズ・ドレイク (保安官)
それは外宇宙からやってきた 1953 ユニバーサル配給 レイ・ブラッドベリ原作SFの映画化

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