(予想編)

一番人気シンハライトは目標をロックオン出来れば差しきれるだろう。その相手は普通チェッキーノである。アットザシーサイドではないだろう。
そのためには外へ回ってチェッキーノの外を回すことになる。ターゲットの外に付ければ、シンハライトは強い。ジュエラーでさえチューリップ賞で33秒0の脚で差し切っている。ただ問題は小柄な牝馬に長距離輸送だ。ジェンティルドンナの石坂厩舎だから惨敗はなさそうだが、シンハライトは追ってこそ味のある馬。入れ込んでしまったら、着外もあり得る。ここは不安要素が多く,○印まで。
その点、藤沢厩舎のチェッキーノは極端なスローでない限り信頼できる。この馬の欠点は血統的な入れ込み(コディーノの下)。だから強い調教はしていない。ペース次第じゃ殿から進むこともあり得るので、こっちを◎にしておく。
アットザシーサイドはマークが厳しくないから、馬群を割ってきたら面白い。単穴▲はこの馬だろう。
あとはビッシュ、ジェラシー辺りが枠順的にチェッキーノに近く,マークしやすいので穴馬っぽい。
枠順有利な1枠のフロムマイハート、アウェイク、6番枠で桜花賞5着のアドマイヤリード、メイショウサムソン産駒12番枠のフロンテアクイーン、8番枠デンコウアンジュあたりも複穴だろう。

血統的にはペプチドサドルだが、忘れな草賞で勝ちきれずもう一戦使ったローテが悪い。先行勢はダンツペンダント、エンジェルフェイス、ロッテンマイヤーと外側に頭数が揃った。もっとも速いのはエンジェルで直線半ばまで先頭に立っているが、横一線になれば差し馬の餌食だろう。もしばらける展開になれば、残ることもあり得る。

(解決編)

パドックで一見した感じでは「固い」である。本命対抗の二頭の状態が非常に良い。とくにチェッキーノは今までのパドックと違い、落ち着いている。シンハライトも良い。このほかはいずれも入れ込みが酷い。唯一まともに見えたのはウィンファビュラスだけだ。ビッシュは体重増だったがあまり太く見えなかった。

(予想)自滅するとしたら内に閉じ込められるシンハライトの方である。チェッキーノから有力馬へ馬連流し5点勝負。

(実際の展開)ダンツペンダントが飛び出し前半59秒7のハイペースで縦長の展開。チェッキーノは中団の底に付け、シンハライトはその内側だがチェッキーノが外からガードしている形。
4角までの4Fはずっと12秒台後半に落ち着く。隊列もひとまとまりになり、再び動き出したのは残り3F棒からである。中団外からディープ産駒のビッシュが抜け出し、それをみた後方勢が仕掛けだした。先頭はスピードのあるエンジェルフェイスに変わったが、中団勢が一斉に襲いかかる。残り2F棒を目指して大外からチェッキーノが満を持して伸びてきた。ところが馬群の中からデンコウアンジュに馬体をぶつけて先に割り込んだ馬がいた。シンハライトである。決め手争いならばシンハライトに勝るもの無し。中からクビ差で伸びたシンハライトが外のチェッキーノ(2着)を抑えて優勝。3着は経験不足にかかわらず一旦は良く伸びたビッシュ。4着はG前一伸びしたハービンジャー産駒ジェラシー。5着は粘ったペプチドサブル
なおシンハライトはデンコウアンジュの進路を妨害したとして池添騎手が二日間の騎乗停止に課された。今日のチェッキーノの抜群の出来ではシンハライトは五分の勝負をしていても勝てないとみたのだろう。内を掬いながら上がりはチェッキーノと同じ33秒5だ。

(結果)また見事にガミった。

オークス 2016 シンハライト

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