Marchen
NHK歌謡コンサートで、阿久悠の一周忌特集「阿久悠 歌よ時代を語れ」をやっていた。
本放送はみなかったが、BS2で土曜の昼間、再放送していたので、思わず録画して繰り返しみてしまった。
出演 小林旭、五木ひろし、八代亜紀、都はるみ、石川さゆり、JERO、松浦亜弥、森昌子、石野真子、ウルトラマンタロウ、他
作詞家阿久悠の名曲を歌うため、ビッグな歌手が続々と登場した。
「北の宿から」/都はるみ
「津軽海峡・冬景色」/石川さゆり
「また逢う日まで」/尾崎紀世彦
「どうにもとまらない」/山本リンダ
「熱き心に」/小林旭
「朝まで待てない(ザ・モップス)」/ジェロ (モップスを演歌風に歌ってくれた。)
「学園天国(フィンガー5)」/松浦亜弥
本牧メルヘン(鹿内孝)」/ジェロ (鹿内孝に歌ってほしかった。)
「わたしの青い鳥(桜田淳子)」/松浦亜弥 (歌を間違えた。松浦はあまり乗っていないようだ。)
「宇宙戦艦ヤマト~真赤なスカーフ」/ささきいさお
「ウルトラマン・タロウ」/ささきいさお・松浦亜弥・ジェロ
「ピンポンパン体操」/ささきいさお・松浦亜弥・ジェロ (振り付けが激しくて、子供たちとウルトラマンタロウが良い味を出していた。)
「せんせい」/森昌子 (歌手デビュー当時の「せんせい」である阿久悠とかけている。)
「狼なんか怖くない」/石野真子 (若い頃は好みではなかったが、おばさんになって可愛くなった。歯並びを治したせいかな。この曲はアレンジが抜群に良くなっていて、今でも鑑賞にたえる。)
「ざんげの値打ちもない」/北原ミレイ ***
「あれから」/小林旭
「舟唄」/八代亜紀
「契り」/五木ひろし
「青春時代」/全員

中でも印象的だったのは、北原みれい「ざんげの値打ちもない」である。
今日は欠番だった幻の4番も歌っていた。
あれは何月、風の夜
とうに二十歳も過ぎた頃
鉄の格子の空をみて
月の姿がさみしくて
愛というのじゃないけれど、
私は誰かがほしかった

流れから言うと、ここは10月なのだけど、なぜか実際は「何月」になっている。
私はこの部分を、映画の中で聞いた記憶があり、梶芽衣子「女囚さそり」シリーズ(1972年〜)にインスパイアされた歌詞だと思っていた。
しかし調べてみると、1971年東映作品「ずべ公番長」(主演・大信田礼子、橘ますみ、賀川雪絵)の主題歌だった。
女囚さそりの方が、この曲にインスパイアされたかもしれぬ。
幻の4番を含んだ、映画「ずべ公番長」オープニングタイトル
幻の4番が必要か否か、難しいところだ。
4番を加えると全く別の曲になってしまう。
男が聞くと、この4番は余計と思う。
女性は4番の歌詞がある方が好きかもしれない。

実は、後期の阿久悠は流行を追っているように思えて、あまり好きではなかった。
改めてその歌詞を聴いてみると、彼はいつの時代にも通じる、詞を作っていた。
そして、ふと人生を振り返っている自分に気づく。
[E:note]

NHK歌謡コンサート「阿久悠 歌よ時代を語れ」

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