久々に没頭してしまったディズニー映画。
世間では100億円越えの大ヒットした反作用で、お笑い系有名人から批判が相次いでいるが、ミュージカルを愛する人間としては、見ないわけにはいかない。
日本語吹き替え版では声だけ母親松田聖子そっくりに育った神田沙也加が王女アナ役で主演。
松たか子がその姉で女王戴冠式の日に氷の女王になってしまうエルサ役を演じている。
しかし北米ブルーレイ版が手に入ったので、アメリカのオリジナルキャストで見た。
ミュージカルと3Dアニメーションがこれほど相性が良いとは思わなかった。
前作「塔の上のラプンツェル」もディズニー長編アニメ50作目の記念映画で力が入っていたようでかなり評価が高かった。
前作と違い、全体に青みがかった映像で冬の寒さ・雪の冷たさをダイナミックに演出し、主演級二人それぞれの独唱とデュエットをタップリ聞かせる。
それらが全世界的に奏功したようだ。
日本でも今回は主演級俳優に歌の吹き替えをさせず(前作では主役は中川翔子だが歌唱は小此木麻里)、完全なミュージカル作品として演出したのが良かった。
しかし、アメリカのアナ役Kristen Bell のソプラノ・ボイスと比較すると、神田沙也加の声は少し低くしかも松田聖子の癖が出てしまいJPOPになっている。
何故新妻聖子を起用しなかったのだろう。
また松たか子(36歳)とエルサ役Idina Menzel (42歳)の声を比較すると、松は煙草の吸いすぎか声の衰えが早い。
主題歌”Let it go”の25カ国バージョンで松の人気は決して低くないが、アメリカ型ミュージカルに出演するには声に力強さがない。

それでも松たか子と神田沙也加のコンビは一般のファンを集め映画は大ヒットした。

総合的に考えたら、これで良かったのだろう。
この作品は歌だけで内容がないと伊集院光は言っているが、ミュージカルやオペラに内容がないのは当たり前。
歌の力でお腹いっぱいにさせただけでも大したものだ。
アニメ映画版「クレヨンしんちゃん」と比較すること自体が間違っている。
Frozen アナと雪の女王 2013 Disney

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