Director: William A. Wellman
Cast:
Gary Cooper (Michael ‘Beau’ Geste)
Ray Milland (John Geste)
Robert Preston (Digby Geste)
Brian Donlevy (Sgt. Markoff)
Susan Hayward (Isobel Rivers)
Donald O’Connor (Beau at 12)
P.C.Wrenの1924年の原作の冒険小説で、何度か映画化された作品だ。
日本人では考えられないような兄弟愛を描いている。
最初の映画化はサイレントでロナルド・コールマン主演(1926)だった。
これは二度目の映画化作品(1939)だ。
ゲイリー・クーパー得意のフランス外人部隊のお話。
オープニングから死体消失ミステリー。
砦が遊牧民に襲撃されていると守備隊から連絡があり、他の部隊が急行してみると、誰かが銃撃してくる。
ラッパ手がまず偵察に出るが、帰ってこない。
隊長自身が砦にのぼると、守備隊の軍曹が手紙を持って死んでいた。
他に生き残りがいないか、探しているうちに、砦に火が放たれる。
話は遡る。
ジェスト三兄弟は伯母に育てられたが、長兄ボーと次兄ディグビーは青い水と言われる宝石と一緒に消えてしまう。
数年後、二人はフランス外人部隊にいた。
そこへ末弟ジョンがやってくる。
撮影が素晴らしく、まさか戦時中のアフリカでロケをしたわけでもないのに、砂漠の雰囲気がよく出ている。
ゲイリー・クーパー、レイ・ミランド(“The Lost Weekend” でアカデミー主演男優賞)、ロバート・プレストン(”Union Pacific”)の三人とも役柄にぴったりはまった演技だ。
悪徳軍曹役を演じた、ブライアン・ダンレビーがとくに好演で、アカデミー助演男優賞にノミネートされるほどだった。
スーザン・ヘイワード(”I Want To Live” でアカデミー主演女優賞)も若くて、チョイ役だが、十分に魅力的だ。
何よりも、子供時代のボージェストとして、ドナルド・オコナー(”Singin’ in the Rain”)が出ているのに、今回はじめて気づいた。
最後のLady Brandon の台詞。
“Beau Geste”
Beau Geste… gallant gesture. We didn’t name him wrong, did we?