チャップリン最後の監督作品。
自らも給仕長役でちょっとだけ出演。
1967年上映時に、この映画は古くさく感じられたのか、ヒットしなかった。
結果的にチャップリンは、唯一のカラー作品を我々に残してくれたわけだ。
見事なほど「古典的に」構成された作品だ。
(いくつか編集の穴はあったけれど。)
ブランドとローレンが、チャップリン流のドタバタコメディを演じるなんて、
今となっては考えられないことだ。
チャップリンを私淑する萩本欽一が、フジテレビの土曜バラエティ「欽ちゃんのどんとやってみよう」で一世を風靡した頃だ。
年末スペシャルか何かで、豪華ゲストを大勢使ったことがあった。
欽チャンは、凄いなと思った。
でもこの映画のキャスティングは、その比じゃない。
しかもヒッチコック映画でおなじみのティッピ・へドレン(「鳥」「マーニー」)が愛人ローレンと対立する、嫌みな女房役なのだ。
また音楽が素晴らしい。
映画がヒットしなかったので、チャップリンが作曲した挿入曲にチャップリン自身が作詞して、隣人に歌わせたら、世界的大ヒットになった。
隣人とは Petula Clark であり、曲は “This is my Song (C’est ma chanson)”

Director: Charles Chaplin
Writer: Charles Chaplin (original)
Music by Charles Chaplin
Cinematography by Arthur Ibbetson
Cast:
Marlon Brando (Ogden Mears)
Sophia Loren (Наташа)
Sydney Chaplin (Harvey)
Tippi Hedren (Martha)
Patrick Cargill (Hudson)
Margaret Rutherford (Miss Gaulswallow)
Charles Chaplin (An old steward)

A Contess from Hong Kong (チャップリンの伯爵夫人) 1967 Universal

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