寄宿舎で同質になった悪ガキどもは、通学生との抗争の中で友情を深めていく。
ある日、彼らの隠れ家で「飛ぶ教室」という脚本を見つけた。
彼らはこの作品をクリスマス会で演じようと相談する。
その脚本には大きな秘密が隠されていた。
「エーミールと探偵たち」と同じ原作者エーリッヒ・ケストナーの児童文学だ。
現代風にアレンジしていたが、至極まっとうなものであった。
原作はナチスの影を落とす中で寄宿舎学校の青春を描いていた。
この映画は旧東独の話であり、東西ドイツ統一が微妙に影を落としている。
子供たちが幼く中性的に見えて、実に可愛らしい。
萩尾望都の世界を映像にしたようである。

飛ぶ教室 2003 ドイツ

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