ジョーン・ヒクソンのミス・マープル・シリーズ最後の作品(1992)。

 

 

懐かしいゴシントンホールで開かれたパーティーで、ある中年女性が毒殺される。実際は大女優マリーナが狙われたようだ。
犯人は誰か?

 

 

ゲスト・スターはクレア・ブルームだ。「ライムライト」「寒い国から来たスパイ」「アルジャノンに花束を」などに出演した大スターである。映画版で主演したエリザベス・テーラーに対抗するには、これぐらいはやらないといけない。

また最後になってスラック警視クラドック警部を並べるあたり、憎い配役である。ドリー・バントリーや牧師も顔を出した。休暇ばかりとる家政婦のナイトや、気が付くメイドのチェリー(アンナ・ナイランド)も気に入った。エラ、ローラ、マーゴットは良くも悪くもなくイメージ通りか。

 

 

 

ドラマでは、クラドックが警部でスラックがその上司の警視という点に違和感があった。原作ではクラドックは主任警部だったため、逆のような気がした。ましてクラドックが、ドラマでマープルの甥だなんて(笑)

ジョーン・ヒクソンは「書斎の死体」以来、ミス・マープル役を続けて見事最後までやり通した。この6年後に亡くなっている。やはり英国人にとってミス・マープルは偉大なキャラクターなのだ。

 

 

出演
ジョーン・ヒクソン …. ミス・ジェーン・マープル
クレア・ブルーム …. マリーナ
バリー・ニューマン …. ジェイソン
エリザベス・ガービー …. ゼリンスキー
デヴィッド・ホロヴィッツ …. スラック警視
ジョン・キャッスル…. クラドック警部
イアン・ブリンブル …. レイク刑事
グエン・ワットフォード …. ドリー・バントリー
ジュディ・コーンウェル …. ヘザー・バドコック
マーガレット・コートネイ …. ミス・ナイト
アンナ・ナイランド …. チェリー・ベイカー

 

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一方、ハリウッド映画「クリスタル殺人事件」の豪華な配役は次の通り。
アンジェラ・ランズベリー(ミス・マープル役)
エリザベス・テイラー(マリーナ)
ロック・ハドソン(ジェイソン)
ジェラルディン・チャップリン(エラ)
トニー・カーティス(フェン)
エドワード・フォックス(クラドック)
キム・ノヴァク(ローラ)。

ギャラを合計するだけで恐ろしいw。
しかしアメリカ人にはミス・マープルに対して思い入れがない。この映画はかさ高い役者を集めただけのものだった。

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ミス・マープル「鏡は横にひび割れて」(アガサ・クリスティ)ミステリチャンネル

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