川端康成原作を新藤兼人が脚色して、成瀬巳喜男が監督した作品。
山村聡、高峰三枝子が不仲な中年の夫婦を演じる。
妻はよろめき夫婦に決定的な危機が訪れるが・・・
片山明彦、田中(岡田)茉莉子が二人の子供役だ。
二本柳寛が高峰三枝子の初恋の人、見明凡太朗が横恋慕するマネージャーを演ずる。
ほかに岡田茉莉子に恋する青年に木村功、岡田茉莉子が憧れる元バレーダンサーに大川平八郎
クレジットとあらすじ
成瀬はこの作品のあとに林芙美子の名作「めし」(林が亡くなったため、川端康成が監修している。)を撮っている。
原節子が主演して、二本柳寛は両方で同じような役回りだ。
高峰三枝子を「舞姫」というハードなメロドラマに起用して、原節子を地味な「めし」に起用したのは何故だろう。
年上の高峰三枝子にはこの方が合うと考えたのかな?
また前年、新東宝小津安二郎大佛次郎原作「宗方姉妹」を撮っている。
田中絹代主演作だが、山村聡が同じような嫉妬深い夫役で出ている。
何故に新東宝で似たような映画を撮っているのに、東宝で再び撮ったのだろうか?
成瀬巳喜男は、やりにくかったのではないか。
この映画での岡田茉莉子はまだまだ子供だ。
ぼくはやはり高峰三枝子の方がいい。
バレー教師の姿はなまめかしく、意外とスタイルが良かった(笑)
バレー映画(谷桃子バレー団協力)だが、岡田茉莉子のバレーシーンは吹き替えになってる。

舞姫 1951 東宝

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