最近も話題になったドラマのオリジナル映画。
山崎豊子が当時サンデー毎日に連載し話題になった作品を大映が映画化したものだ。
 
監督 : 山本薩夫
製作 : 永田雅一
原作 : 山崎豊子
脚色 : 橋本忍
撮影 : 宗川信夫
音楽 : 池野成
 

配役:
田宮二郎 (財前五郎)
東野英治郎 (東教授 財前助教授を嫌い教授選挙にもちこむ。)
小沢栄太郎 (鵜飼教授 医学部長、財前派)
加藤嘉 (大河内教授 基礎医学の権威、里見の師)
田村高廣 (里見助教授)
下絛正巳 (今津教授、第二外科で反財前派)
船越英二 (菊川教授、金沢大の教授、教授選に担ぎ出される)
滝沢修 (船尾教授、東都大の外科のドン、反財前派)
須賀不二男(葉山教授、財前派)
加藤武 (野坂教授、二股膏薬タイプ)
高原駿雄 (佃第一外科医局長、財前派)
石山健二郎 (財前又一、財前の舅)◎
長谷川待子 (杏子、財前の妻)
藤村志保 (佐枝子、東の娘、里見に気があり独身)
小川真由美 (ケイ子、愛人)
瀧花久子 (黒川きぬ、財前の母)
見明凡太朗 (岩田大阪医師会長、財前派)
村田扶実子 (佐々木よし江、医療過誤裁判の原告)
清水将夫 (河野弁護士、財前の弁護を引き受ける弁護士)
鈴木瑞穂 (関口弁護士、原告の弁護士、若い!)
 

財前助教授の教授昇格で固まっていたはずの教授選は、思わぬ対抗馬菊川の登場で風雲急を告げる。
選挙戦にかまけている内に、財前は誤診事件を起こしてしまう。
教授選には勝ったのだが、今度は医療過誤裁判を起こされる。
しかし最後は鑑定医師の政治的判断で、財前は大学教授の地位を守り抜く。
教授総回診での財前の表情は自信にあふれていた。

 
ここまでが映画の内容。
その後、財前が癌になる話はこの映画では出てこない。
 

義父の石山健二郎が素晴らしい。
テレビでの曾我廼屋明蝶の演技も素晴らしかった(西田敏行はイマイチ)が、石山は開業医の持ってる醜い面を象徴していた。
 

愛人役の小川真由美も良かった。
 

山本薩夫監督の傑作のひとつだろう。
結果的に見れば、財前五郎を最後に殺すよりも生かす終わり方の方がずっと良かった。
 

ただ心残りは、東教授の娘役を演じた藤村志保が少々物足りない。あれじゃあオールドミスになっても仕方ない。
 

里見助教授演ずる田村高広も期待したほどではなかった。
彼は臨床に携わっているのだが、そんな彼が吐く意見はちょっときれい事に過ぎたと思う。
さらに裁判のシーンで関係者が法廷に勢揃いしていたが、こんなことはあるわけがないだろう。
みんな仕事はどうしたのだ(笑)

白い巨塔 1966 大映

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白い巨塔 1966 大映” への1件のフィードバック

  1. 田宮二郎主演、最初の映像化「白い巨塔」

    映画版「白い巨塔」をリバイバル上映で観た。
    山崎豊子原作のベストセラー小説「白い巨塔」は、腐敗した医学界の裏側を鋭く描いた社会派サスペンスだ。
    「白い巨塔」…

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