あらすじ:
1944年Dデイ直前、米軍のライズマン少佐にとんでもない命令が下った。軍事裁判での死刑囚12人(ダーティーダズン)を率いてフランスのお屋敷で寛いでいるドイツ軍将校を襲撃せよという。無事生還した囚人は軍に戻れる。そのかわり一人でも脱走すれば全員死刑だ。囚人の中には軽く小突いたら相手が死んでしまった怪力の兵士ポージーから上官を背中から射殺した将校ウラディスロー、女は皆殺しという狂信者マゴットまでいる。
最初は箸にも棒にもかからなかったが、訓練を重ねるうちに彼らに連帯感が生まれてきた。演習では少佐と犬猿の仲であるブリード大佐を本部ごと占領したりする。
そしていよいよ実戦だ。囚人らと少佐、MPのジャッケル軍曹の14人は闇に紛れてドーバー海峡を越えてパラシュートでフランスに降下した。そしてうまくライズマンとウラディスローは将校に化け館へ侵入する。しかしマゴットが女を見て発狂する。
1967年の男臭い大ヒット戦争映画。今回1970年のクリント・イーストウッド主演映画「戦略大作戦」と間違えて録画した。両方とも何度も見ているのにである。
しかしどちらにもテリー・サバラスとドナルド・サザランドが出ているし、ジョン・カサべテスが今回も最高にカッコ良い。
この映画の見せ場は、ロバート・ライアン演ずるブリード大佐がライズマン少佐を嫌い囚人たちの死刑執行を進言するが、逆に演習で囚人たちに捕まりギャフンと言わされるシーンである。
ラストのバトルはアルドリッチ監督お得意の大惨劇w。お互いに死力を尽くしてドイツ軍将校とご婦人方は全滅、味方も11人が死んでしまうというので後味がいいものではない。
でも戦争とはかくあるものなのだ。
監督 ロバート・アルドリッチ
脚本 ナナリー・ジョンソン、ルーカス・ヘラー
原作 E・M・ナサンソン
製作 ケネス・ハイマン
音楽 フランク・デ・ヴォール
キャスト:
リー・マーヴィン
アーネスト・ボーグナイン
ジム・ブラウン
チャールズ・ブロンソン
ジョン・カサヴェテス
リチャード・ジャッケル
クリント・ウォーカー
テリー・サヴァラス
ジョージ・ケネディ
ロバート・ライアン
ドナルド・サザーランド
ロバート・ウェッバー