年末のBSプレミアムで久々に忠臣蔵映画を見たが泣かせる良い映画だった。

監督 杉田成通
原作 池宮彰一郎
脚本 田中陽造
音楽 加古隆

出演
役所広司
佐藤浩市
桜庭ななみ
笈田ヨシ
安田成美
山本耕司
伊武雅刀
片岡仁左衛門(特別出演)

吉良家討ち入りの後、切腹せず瑞泉院の許へ報告に走った寺坂吉右衛門は有名だが、
他にも大石内蔵助に命じられて討ち入りに参加できなかった侍がいたと言う話。

寺坂吉右衛門は討ち入りから16年経ったある日、京で旧友の瀬能孫右衛門を見かける。
彼は討ち入り前夜に仲間を裏切り逐電していたはずだった。
実は大石内蔵助は家人の瀬尾に密命を下し、脱盟させていた。
それは京に残してきた可留(かる)のおなかの子供の行く末だった。

・・・

はたして本妻の子の行く末より妾の子の方が可愛いか、難しいところだ。その部分を飲み込んでしまえば、後半の展開は十分納得できた。桜庭ななみの演技が固かったが、今の時代にこの程度はやむを得まい。
京都に実在した豪商・茶屋四郎次郎を演じた笈田ヨシの渋さが光った。彼は国内では無名に等しいが、文学座から劇団四季を経て、渡欧して世界的に成功した舞台俳優である。

最後の忠臣蔵 2010 ワーナー

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