スペンサー・トレイシーの遺作。
彼は民主党リベラル色の強い新聞社主を演じている。
黒人の男と白人の女から「将来、大統領が生まれるよ、いや国務長官よ」という下りは実際に混血であるオバマ大統領が生まれた今となっては、先見の明があった。
混血ではないが、それより以前ブッシュJr共和党政権では黒人のパウエル国務長官も生まれた。

 

 

あらすじ

 
サンフランシスコ空港に降り立つ若いカップルが、人目をひく。黒人青年と白人女性は愛し合っていた。青年はジョン(シドニー・ポワチエ)といい、著名な医師。女性はジョーイ・ドレイトン(キャサリン・ホートン)と言い、父親は進歩的な新聞社社長。
ジョーイの母クリスティ(キャサリン・ヘップバーン)は、娘の彼氏が黒人であることに驚いたが、動揺は次第に喜びに変わっていく。
だが、父のマット(スペンサー・トレイシー)は公民権運動で闘ってきたが、自分の娘のこととなれば保守的頑固親父に変身する。アメリカでは黒人と白人の結婚は見た目以上に厳しいのだ。
ジョンはジュネーブの大学病院に赴任することが決まっており、二人は出発前にそれぞれの両親に会っておきたかった。
ジョンの両親プレンティス夫妻も夫妻は嫁が白人であることを知り呆然とした。やがて、家族同士の夕食になる。母親同士は結婚には賛成し共同戦線を張る。また父親同士は反対し共同戦線を張る。
しかし父親同士もやがて若いカップルの真剣さに気づき、結婚を認める。

 

 

 

スタッフ・キャスト

 

監督・製作:スタンリー・クレイマー
脚本:ウィリアム・ローズ
撮影:サム・リーヴィット
音楽:フランク・デ・ウォール

 

配役
ドレイトン氏 スペンサー・トレイシー
ジョン・プレンティス シドニー・ポワチエ
ドレイトン夫人 キャサリン・ヘップバーン
娘ジョーイ キャサリン・ホートン
ライアン   セシル・ケラウェイ
プレンティス夫人(母) ベア・リチャーズ

招かれざる客 Guess Who’s Coming to Dinner 1967 コロンビア映画

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