巨匠ジョン・ヒューストンが演出。
大作家のトルーマン・カポーティが脚本を書く。
ハンフリー・ボガート、ジェニファー・ジョーンズ、ジーナ・ロロブリジーダが主演。
その他個性派のロバート・モーレイ、ヒッチコック映画にも出ていたペーター・ローレが脇を固める。
ハンフリー・ボガートはアフリカへ渡り、ウラン鉱山の採掘権を盗み出す作戦を立てている。
ジェニファー・ジョーンズ夫妻も同じ目的で船に乗っていることを知った。
ボギーの妻ジーナ・ロロブリジダが色仕掛けでジェニファーの夫に近づく。
☆
他愛もない話だった。
ジェニファー・ジョーンズの金髪姿は珍しいのではないか。
ぽちゃっとした、ジーナ・ロロブリジタが下手な英語しか喋れない。
それだけにジェニファーに掛かるウェイトは大きかったようだ。
彼女はコメディエンヌとして活躍している。
ジーナ・ロロブリジタはイタリアロケのハリウッド映画だから、気軽に出てみただけだろう。
トルーマン・カポーティの脚本は小説として見た場合、面白そうだが、映画の構成としてはあまり良くない。
船に乗るまでに時間が掛かり、アフリカに着くまでにさらに時間が掛かった。
結局アフリカでの冒険はなかった。
実質的プロデューサーは監督ジョン・ヒューストンだった。
他のプロデューサーなら、このシナリオは通らなかっただろう。
ずいぶんイタリアの日差しを取り入れた撮影だった。
しかしフィルムの保存状態は悪い。
悪魔をやっつけろ Beat the Devil 1953 コロムビア