映画は実話ではないのだが、1957年に起きた「エド・ゲイン事件」(連続女性殺人・遺体損壊事件、サイコパスとして精神病院に収監中に死亡)をモデルにしていると言われる。予算がなかったので、16ミリフィルムを使って撮影されている。またホラーなのに、BGMがない。その代わり、金切り声が多いw。R指定作品。
国内での上映は1975年、DVDの発売は権利関係の整理に手間取り、2007年まで待たなければならなかった。
あらすじ
フランクリン・サリー兄妹を含む男女5人組が夏休みにドライブ旅行に出かける。道中で変わったヒッチハイカーを乗せる。それが悲劇の始まりだった。急に自らの手にナイフを突きつけたと思うと、フランクリンをナイフで刺そうとした。皆は怖がって、ヒッチハイカーを置き去りにして行ってしまった。
やがて古いあばら家を見つけた。カークが入ると、ヒッチハイカーの兄レザーフェイスが現れ、頭をかなづちで何度も叩かれ死亡。次はジュリーが狙われ、屠殺用の針に頸部を刺される。
その夜、男性は勇気を持って行方不明になった仲間を探しに行くが、いずれも殺される。サリーはガソリンスタンドに助けを求めるが、主人もレザーフェイスの父親だった。彼らに囲まれたサリーは逃げられるのか。
雑感
「エクソシスト」から不条理ホラーがヒットしていたが、この作品は予算を掛けずとも成功する良い見本になった。
かつてのゾンビ映画(「ザ・ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」)のようなものだ。
もちろん、監督トビー・フーパーはのちに潤沢な予算でメジャーに迎えられ、「ポルターガイスト」「スペースバンパイヤ」などを撮った。
スタッフ・キャスト
監督 トビー・フーパー
脚本 キム・ヘンケル、トビー・フーパー
製作 トビー・フーパー、ルー・ペレイノ
配役
サリー・ハーデスティ マリリン・バーンズ
兄フランクリン ポール・A・パーテイン
ジェリー アレン・ダンジガー
カーク ウィリアム・ヴェイル
パム テリー・マクミン
ヒッチハイカー エドウィン・ニール
老人(コック) ジム・シードウ
レザーフェイス ガンナー・ハンセン