府中の気温は上がっているそうだが、まだ小雨表示だ。
このまま不良のバシャバシャ馬場になると仮定。
ジャスタウェイは稍重の中山記念で好位のインに入り上がりも一位。
だから出遅れなければ稍重までは通用する。
ではそれ以上になるとどうか。
タイキシャトルが香港馬を突き放してゴールインしたのは16年前。
どの馬にとっても同じ条件になるほど道悪がひどいと、海外で勝てるほど絶対的に速い馬は結局速いのだ。
問題はグランデッツァとカレンブラックヒルが同じ平田厩舎で連携を取ること。
おそらく馬群は内側と外側に別れると思う。
カレンの差し返しはやる気が戻ってきたと思う。
グランデッツァのレコード駆けは馬場状態によるもので、平田調教師はカレン一押しだと思う。
秋山もカレンを選んだし。
そして内側でミッキーアイルがリードしてカレンブラックヒルが二番手、グランデッツァが三番手のラインが出来るはず。
リアルインパクト、ホエールキャプチャ、エキストラエンドがその後からついていく。
グロリアスデイズは死んだふりだが柔らかい馬場は日本馬よりも上手いに決まっている。
ジャスタウェイが突き抜けるとしたら、香港が二着あるいは三着かな。
一方、外側では逃げ馬不在なのである。
かといって内の馬に二の足を使われたら、田んぼの泥をかぶりながら後ろから追いかけることになる。
外からはクラレント、ワールドエースが並走する形だろう。
三番手にダノンシャークとジャスタウェイが並んで、フィエロ、ショウナンマイティ、トーセンラーが追走する。
最後の直線はサバイバル、多分競り合いではなく前に行く馬は一頭ずつ潰されるだろう。
坂を上がるまでは大人しくして後ろから追うけれど届かない連中が二、三着候補。
と言うわけでヨーロッパに世界一と認定されたジャスタウェイから入って馬連の相手は総流しした方が良いと思う。
ただしジャスタウェイが届かず二着に敗れるときは相手は先行馬となり硬くてトリガミになる。
それでも仕方がない。
三連単を買うのであれば一着はジャスタウェイ固定でカレンを二着、三着、グロリアズデイズを二着、三着かな。
でも三連馬券は二着候補を絞りきれないので流せない。
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小平は降り続いたらしいが、府中は直前になって雨は止んだ。
思ったほどの降水量ではなかったので、タイキシャトルの97秒5ほど時計はかからなかった。
ただし前傾ペースとなり、やはり直線は横一線にばらけて真ん中を割った馬のワンツーとなった。
ミッキーアイルがそれほどスタートに優れていないが、二の足が良いので逃げを打つ。
リアルインパクト、ダノンシャーク、クラレント、トーセンラーもスタート良く先行する。
カレンブラックヒルはスタートが良かったが好位内に控えた。
グロリアスデイズ、ワールドエースは中団前列に付ける。
中団二列目ではグランプリボスがジャスタウェイの前に馬を付けて完全にマークしている。
中団三列目のインにはグランデッツァが、外からはサダムパテックがいる。
後方には人気急上昇して出遅れたフィガロがなんとか挽回してきて、その内に道悪には自信があると言っていたショウナンマイティが進む。
さらにホエールキャプチャ、殿からエキストラエンドが続く。
前半3Fが35秒1と今日の馬場では殺人ペースだ。
4F目でペースダウンするが、クラレントが進出してリアルインパクトとダノンシャークを連れて先頭に並びかける。
これでミッキーアイルの残り目はなくなったと思う。
直線を向いてダノンシャークが粘りを見せて、ジャスタウェイが道悪にムチ連打で苦しみもがいている。
残り200mのハロン棒が見えたとき、三浦グランプリボスが信じられない脚でジャスタウェイの外から交わして一気に先頭に立つ。
誰もが義臣先生ジャスタウェイ危うしと思った。
しかしそこからジャスタウェイの真骨頂。決して鋭いだけではない。
一完歩ずつグランプリボスを追い詰め、ゴールでは鼻差差し切った。
勝ち時計は1分36秒8だが、またまた上がりもジャスタウェイが一位だ。
本当に最強馬だ、こいつ!
疲れが残っているから次走は宝塚記念をパスして,ヨーロッパで一叩きしてから凱旋門賞を狙っていただきたい。
三着には内を追い込んだショウナンマイティが入り、四着は粘りきったダノンシャーク、五着はワールドエースが早めに好位から下げていって直線に入ってから巻き返しグロリアスデイズを差した。
ミッキーアイルはブービーに終わる。
やはり経験値の低い3歳馬にはこの馬場は無理だった。
この馬はとくに体がマイラーとしては小さい。京都向きだ。
めぼしいところでは同一厩舎のカレンブラックヒルは9着、グランデッツァは11着に沈んだ。やはり二頭出しは無理があった。
両方とも先行しなければ味は出ない。
☆ 今日の反省会
馬連総流しで久方ぶりの万馬券ゲットである。
へこんでいたが元に戻った。
ついでに枠連も高めを四点セレクトして持っていた。
本当を言うと三着のショウナンマイティが先に来ると思っていたのだが、まさかまさかである。
三浦夫人(ほしのあき)もため息が出ただろう。
中距離や短距離ではちょくちょく買う三連馬券をマイル戦であまり買ったことがないし、もちろん取ったこともない。
そういう苦手意識があるから正直言って今回も二番手が一頭に絞れなくて躊躇した。
安田記念では過去に何度か馬連万馬券を取るチャンスがあったのだが、配当の高さにびびって枠連を買い万馬券に届かなかっただけに嬉しい。(一番惜しかったのが21年前のヤマニンゼファーとイクノディクタス、枠連なので98倍だったが馬連だったら6万円超え)
と言うわけで、連軸を見つけて総流しというのが私のパターンだ。
効率は悪いがいつか必ず報われるので、IPAT口座から引き出すこともないが、預け入れることもない。
何年やっても予想は下手だから、運を天に任せるようになって、かえって成績が良くなった。
ここら辺に平均的なパフォーマンスしか見せられない人間が限界を超えるコツがあるような気がする。
世の中は決定論で動いているわけではない。
他力本願、つまり他人の力ではなく阿弥陀如来の力にすがれということだ。
今風に言い換えれば、自然回復力あるいは自然治癒力にすがろうということだ。