53才で殺されたおばの謎の人生を甥がひもといていく。
ミュージカル部分を含め昭和テイストをたっぷり込めて送る異色作。
中谷美紀が日本アカデミー主演女優賞を獲得した。
中学教師の松子は教え子龍の万引きに絡んで退職させられる。
その後、堕落を続けた松子は雄琴のソープ嬢にまで落ちる。
そこで同棲していた男が浮気したので、かっと来て殺してしまい、懲役刑となる。
刑期を終えて出てきた松子を支えたのは、かつての囚人仲間めぐみだった。
やがてヤクザになった教え子龍と再会し愛し合うが、龍の逮捕で二人の関係は終わる。
以来、俗世との関係を断ち、光GENJI内海光司の熱狂的おっかけとなった松子だったが、ある夜不良中学生に絡まれ無残な最期を遂げる。
殺人事件という重いテーマなのにミュージカル手法を用いるという変わったタイプの映画。
中谷美紀の鬼気迫る演技に圧倒される。
瑛太も良い味を出していた。
反面、それ以外の有名俳優陣が演技で抑えすぎている。
2時間10分という長丁場の映画なのだから、各人の個性を生かして欲しかった。
監督 中島哲也
脚本 中島哲也
原作 山田宗樹
エグゼクティブプロデューサー 間瀬泰宏 小玉圭太
撮影 阿藤正一
美術 桑島十和子
音楽 ガブリエル・ロベルト
音楽プロデューサー 金橋豊彦
出演
中谷美紀 (川尻松子)
瑛太 (川尻笙)
伊勢谷友介
香川照之
市川実日子
黒沢あすか
柄本明
木村カエラ

嫌われ松子の一生 2006 東宝

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