まず前走によって分類する。
短期休養明け、()内は当時の人気をあらわす。
2/16京都記念
1着デスペラード(6)
2/22ダイヤモンドS
1着フェイムゲーム(1)
中5週
3/23阪神大賞典
1着ゴールドシップ(1)
2着アドマイヤラクティ(5)
4着サトノノブレス(2)
5着ヒットザターゲット(4)
中4週
3/29日経賞
1着ウィンバリアシオン(1)
2着ホッコーブレーブ(10)
3着ラストインパクト(3)
5着フェノーメノ(2)
7着サイレントメロディ(15)
8着アスカクリチャン(6)
9着ジャガーメイル(14)
10着オーシャンブルー(4)
12着アドマイヤフライト(5)
3/29 ドバイワールドカップ
6着レッドカドー
中3週
4/6
1着キズナ(2)
中2週
4/13大阪ハンブルグカップ
1着タニノエボレット(7)
前走阪神大賞典組も日経賞組も言えることだが、京都の高速馬場は阪神中山の力のかかる馬場とは違う。前哨戦は成績に直結するとは限らない。
まず阪神大賞典組だが、どれも4月9日までに時計を出していて調子が良い。どの馬も京都コースは勝っている。中でもゴールドシップが4/1からびしびし時計を出していて、必勝態勢だ。
次に日経賞組だが9頭の内、早めに時計を出したのはアスカクリチャン、アドマイヤフライト、それから4月10日になってフェノーメノ、4月13日にウィンバリアシオン、ラストインパクト、他はいささか急仕上げ。
休み明けの馬ではフェイムゲームが社台でしっかり乗り込まれた様子。ただ今回初の58キロは460キロぐらいの馬には辛いかもしれない。
レッドカドーは距離が伸びれば伸びるほど末脚も伸びる馬。昨年の三着馬で日本の馬場に合っているし、ダンロップ調教師は狙ってきている。
これらを相手にキズナがどこまで追い込めるか。
前走休み明け激走の反動がないか。中間は唯一馬体が減っていた。不安は否めない。
一方中間で22キロ増えていたのがフェノーメノ。10キロ落として500キロだが前年好走時よりまだ重い。宝塚を狙っているような気がする。
展開は出遅れがなければ、サトノノブレスが逃げて、ラストインパクトが先行策。その後をゴールドシップが掛かり気味に行くのではないか。さらにアドマイヤフライト、フェノーメノ。殿はキズナ、ウィンバリアシオン、ヒットザターゲット、ジャガーメイル。
ゴールドシップは昨年のフェノーメノのように早めにまくって先頭に立ちそのまま押し切りたい。
それに今のフェノーメノが付いていけるだろうか。
最後の直線で内の粘り込みに対して殿から追い付けるかどうかが最高の見せ場になろう。
ウィンバリアシオンがキズナより内に進路を取り上手く馬群を裁けば十分にチャンスはある。
馬体重を聞く前だが、一応予想しておく。
◎ゴールドシップ
○キズナ
▲ウィンバリアシオン
△フェノーメノ
注レッドカドー
☆アスカクリチャン
☆アドマイヤフライト
☆ラストインパクト
☆サトノノブレス
三連単馬券ならそこそこ付く。
後は余裕があれば
◇ヒットザターゲット
◇アドマイヤラクティ
◇デスペラード
も押さえる。
一着固定、二着争いで日本馬四強の内ゴールドシップ以外の三頭が二着を争うが、最後にもう一伸びする意外な穴馬という見方だ。
ちょうど1992年のトウカイテイオー対メジロマックイーンのことを考えている。
今で言う5歳のエース対4歳のエース対決は力のある5歳馬が先行から押し切ったわけだ。
そのときの二着のカミノクレッセは、距離万能で安田記念も二着に来た馬だ。
ただし今日の馬場は当時のように禿げてるわけではない。後ろからの追い込みも決まりそう。
3レース(2000m)では逃げ切り。またハーツクライ産駒のワンスリーだった。
4レース(2400m)はジャングルポケット産駒が追い込んで勝った。
「みんなが忘れた?競馬G1勝ち馬!穴馬!見えない法則」Vol.5天皇賞・春2014 (2014/04/09) 水野 宙 |
惨敗である。
ゴールドシップの出遅れは計算の内に入っていたて、長丁場だからいくらでも巻き返せると思っていた。
皐月賞を見ていれば分かるように、この馬は馬群さえばらければどこからでもツッコんでいく。
しかしペースが遅いが緩すぎないという中で坂の下り、3,4角中間で2分40秒すぎに馬群が内に固まった。
そのときに馬群から抜け出していたのが勝ったフェノーメノ、残る人気3頭の中でいち早く反応したのがウィンバリアシオンである。
キズナは外を回らないように一つタイミングをずらし、ゴールドシップは中を割ろうとして割れず下げてから外に出した。
キズナはこの脚質でこのペースでは無理。でも今日は確信犯だろう。
次走宝塚記念では好走しそうだ。
一方ゴールドシップは多頭数レースでは足の使いどころが難しい。足許を気にしているようだしもうこの辺で引退させるか。
その点、大きな体に似合わず器用さがフェノーメノの勝因だ。
馬体重を490キロ台に戻していたから怖いと思ったが、サンデーレーシングが二年続けて春の天皇賞を勝ちたかったとは思わなかった。
ウィンバリアシオンは誰が乗ってもG1二着である。
6歳のホッコーブレーヴ(父マーベラスサンデー)は上がり一位でキズナを競り負かすのだから、調子が良かったとは言え、大したものだ。