グリム童話の「髪長姫」をモチーフにした、ディズニーアニメ映画。大泥棒との出会いから、新しい世界へ足を踏み出していくヒロインの冒険が繰り広げられる。
声の主演はマンディ・ムーア、ザッカリー・リーヴァイ。共演はドナ・マーフィ。
あらすじ
老婆ゴーテルは魔法の花を利用して不老長寿を保ってきた。その国のお妃様が愛でたく妊娠するが病に倒れる。国民は病気を治す力を持つ魔法の花を探した。そしてゴーテルが隠していた花を盗み出し、お妃様に汁を飲ませる。お妃様は回復して美しい姫君を出産する。
しかし魔法の花の力を取り戻したくて、ゴーテルは幼い姫君を誘拐する。国民は大いに悲しみ、毎年ラプンツェルの誕生日にランタンを空に向けて飛ばすのが恒例になった。
ゴーテルは姫君=ラプンツェルを母親のフリをして、森の塔に幽閉してしまう。というのもラプンツェルは、傷を癒す魔法の金髪を持っていた。その力を使ってゴーテルは不老不死を保ったのだ。
ラプンツェルは、毎年自分の誕生日に舞い上がる光が気になっていた。今日はラプンツェルの誕生日だ。
そんな日に偶然、フリン・ライダーとスタビントン兄弟が城から王家に伝わるティアラを盗み出す。途中で仲間と別れたフリンはラプンツェルのいる塔へ逃げ込んだ。そこでラプンツェルは驚くが、盗んだティアラのことについて目を瞑るから、塔から連れ出してほしいとフリンに頼み込む。
フリンはラプンツェルを連れ出すが、兵士に見つけられ追いかけられる。兵士を退けるが、城の馬マックスにいつまでも付き纏われる。ラプンツェルが今日だけフリンを自由にしてほしいと頼むと、意外にもマックスは言う通りにする。おかげでフリンはラプンツェルに誕生日のランタンを見せる事ができた。
ところがラプンツェルを取り戻すため、ゴーテルはスタビントン兄弟を利用して、フリンは城の兵士に捕まり、ラプンツェルは塔に連れ戻される。
そこでラプンツェルは自分が消えたプリンセスだと知ってしまい、自分を閉じ込めたゴーテルを許せないと思った。
フリンは処刑直前にマックスや友人フックハンドに助けられて脱出し、ラプンツェルの塔へと向かう。しかし罠を張ったゴーテルにフリンは刺される。ラプンツェルは髪の力を使ってフリンを救う交換条件に、一生ゴーテルから離れないことを約する。
しかし、フリンはラプンツェルの髪を切り落とす。彼女は魔力を失ってしまう。不老不死の源を失ったゴーテルはラプンツェルの髪に足を取られて、塔から落ちて死んだ。ラプンツェルが涙を流して歌うと、その涙が魔法の力を持っていて、フリンは復活する。二人はお城に行って、王とお妃様に報告する。そして末永く幸せに暮らした。
雑感
最近10年の中でも意外に評価が高い、古位タイプのディズニーの新ヒロインだ。「ラプンツェル」とは精がつく薬草のことで、これを食べたがった妻のために夫が隣家からラプンツェルをもらい交換条件に生まれてくる子を隣人ゴーテルに与える約束をする。そうしてできた子をゴーテルに授ける。その子ラプンツェルは塔の上に幽閉されるが、王子が密かに通って関係を持った。そしてラプンツェルは妊娠して、情事が明らかになる。ゴーテルは怒り狂って王子を塔の上から突き落とし失明させるが、7年後ラプンツェル母子と王子は涙の再会をして、その涙に癒され視力を取り戻すグリム童話のタイトルである。原作のラプンツェルは意外にHなのだが、ディズニーは毎度のことながら、全てを魔女のせいにしてヒロインが幸せになる物語にしている。
スタッフ
監督バイロン・ハワード、ネイサン・グレノ
製作総指揮グレン・キーン、ジョン・ラセター
製作ロイ・コンリ
脚本ダン・フォーゲルマン
音楽アラン・メンケン
キャストの声(吹替)
ラプンツェル マンディ・ムーア (中川翔子、歌:小此木麻里)
フリン・ライダー ザッカリー・リーヴァイ (畠中洋)
マダム・ゴーテル ドナ・マーフィ (剣幸)
フックハンド ブラッド・ギャレット
スタビングトン兄弟 ロン・パールマン
ビッグノーズ ジェフリー・タンバー
衛兵隊長 エム・シー・ゲイニー
ショーティー ポール・F・トンプキンス