生田斗真って誰だか知らなかった。
テレビドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメンパラダイス」や「ハチミツクローバー」に出演していて、若い女の子には人気だそうだ。
しかし映画は初出演で初主役というのは重荷だったろう。
ストーリーは原作におおよそ沿っている。
太宰治自身をモデルにした主役大庭が学生時代から画家になって自堕落な生活をし、心中騒ぎを繰り返す。
脳病院へ入院させられ、最後は津軽で療養する。
この作品を読んだときはサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」との相似点が気になったものだ。
それを私小説でやり、最後に作者自身が心中するのだから、日本の文学者は凄いと思ったものだ。
映画はジャニーズファン向けのものだ。
アイドルのイメージを崩すような、どす黒い表現はできない。
はっきり言って、友人役の伊勢谷友介の方が主役には向いていた。
でも同じジャニーズ事務所では森田剛の中原中也が、思ったより良かった。
監督 荒戸源次郎
原作 太宰治
製作総指揮 角川歴彦
企画 角川歴彦
撮影 浜田毅
出演
生田斗真 (大庭)
伊勢谷友介 (堀木)
寺島しのぶ (常子)
石原さとみ (良子)
小池栄子
坂井真紀
室井滋
石橋蓮司
森田剛 (中原中也)
大楠道代
三田佳子
人間失格 2010 角川映画