最近、NHK連続人形活劇「新三銃士」でまた三銃士が注目されている。
アレクサンドル・デュマの名作は何度もリメイクされているが、この1948年映画も隠れた名作。
出演:
ラナ・ターナー (Lady de Winter)
ジーン・ケリー (D’Artagnan)
ジューン・アリソン (Constance)
ヴァン・ヘフリン (Athos)
アンジェラ・ランズベリー (Queen Anne)
フランク・モーガン (King Louis XIII)
ヴィンセント・プライス (Richelieu)
監督 ジョージ・シドニー
原作 アレクサンドル・デュマ
脚本 ロバート・アードリー
撮影 ロバート・プランク
音楽 ハーバート・ストサート
原作からの変更点は、ボナシュー夫人コンスタンスが独身になっている。
もう一つ大きな違いがあるのだが、ネタバレになるので書かない。
でも「血だらけの手のシーン」を見たら、事の真相を知ってぞっとするだろう。
ジーン・ケリー映画は派手なアクションが見せ場なのだが、今回はやや単調だ。
歌も踊りもない。
彼のメイクも若さを感じない。
それでも見所はある。
「郵便配達は二度ベルを鳴らす」でスターダムにのし上がったラナ・ターナーと、
翌1949年に「若草物語」で主役を演ずるジューン・アリソンの競演だ。
ミレディを演じるラナ・ターナーの悪女ぶりが実に美しく、かっこいい。
一方のジューン・アリソンは可憐なコンスタンスを演じ、
今で言えばキャサリン・ダンストのようなアイドル的存在だ。
ジューン・アリソンのファンだけれども、今回はラナ・ターナーの妖艶さに軍配を上げる。
ジーン・ケリー映画でありながら、ラナ・ターナーが美味しいところをみんな持って行った映画と言える。
永遠のセルマ・リッター
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