2004年02月14日(土) No.151
出演
Catherine Deneuve (Delphine)
Francoise Dorleac(Salange)
George Chakiris (Etienne)
Gene Kelly (Andy Miller)
Jacques Perrin (Maxence)
Danielle Darrieux
Michel Piccoli (Simon_Dame)
Grover Dale (Bill)
監督 : Jacques Demy
脚本 : Jacques Demy
撮影 : Ghislain Cloquet
作曲 : Michel Legrand
作詞 : Jacques Demy
美術 : Bernard Evein
双子の姉妹とその母の恋を描くミュージカル。男女四人組のダンサーがロシュフォールにやってきた。週末の祭りに参加する予定だ。しかし女性二人が水兵に恋をして、チームから抜けてしまった。残された男二人は喫茶店の双子の娘が適役だと知り、あわてて彼女らをスカウトする。
喫茶店をやっている母は、今なら「照る照る家族」の照子さんだろう。その日は機嫌がいいのか客に昔話をする。昔、ダム氏という男と愛し合ったことを。彼女はダム氏はパリにいるものと思っていた。しかしそのダム氏はパリを離れ、ロシュフォールにいたのだ。楽器店をやっていた。その楽器店には音楽家志望の双子の姉ソランジュがよく行くのだ。
ソランジュは弟を迎えに来て道で外国人の男性とぶつかる。彼女はその男アンディと運命的なものを感じた。アンディはアメリカの音楽家で演奏旅行の途中にダム氏を訪ねてきたのだ。
双子の妹デルフィーヌは強欲なBFと別れ、自画像を描いてくれた画家に恋しているが、当の画家は兵役に取られている。
日曜日の祭りは大成功だった。二人は歌に踊りに大活躍だった。月曜日二人はパリに行くことになっていた。しかしアンディが戻ってきた。ソランジュはアンディの元へ。母もデルフィーヌの口からダム氏の話を聞き、ダム氏の元へ。たった一人残されたデルフィーヌは寂しくパリを目指して自動車旅行へ出るが、途中で軍を除隊した例の画家がちょうどヒッチハイクしていた。
ジャック・デゥミの作品と言うよりミシェル・ルグランの傑作ミュージカルだ。アメリカ風のミュージカルに飽き飽きしていた僕にとっては新鮮だった。壺に入ったと言おうか。ジャズでもクラシックでもポップスでも何でもござれ、それがこの人の凄いところだ。
アンサンブル・ダンスは本場のバレエ仕込みだから、抜群だった。ジーン・ケリーはそこに入って、違和感全くなし。でもジョージ・チャキリスは下手にみえた。
フランソワーズ・ドルレアクはジュリアン・ムーア型だな。美人じゃないが性格を生かせば、映画で活躍したろう。ドヌーブの姉と言うことで、これからってところで事故死した。
でもはっきり言って、僕の好みは年増のダニエル・ダリューだ。「赤と黒」のときから年増の愛人だった。だからもう相当年を取ってるはずだ。でもこういうおばさまには弱い。