2013年にアニメミライ2013で発表された30分アニメ映画「リトルウィッチアカデミア」の設定をそのままに、劇場版アニメ映画を60分枠にして二週間限定で一般公開した。これまた海外を中心にして評判を呼んだ。

 

 

アッコ、ロッテ、スーシィは相変わらずルーナノヴァの問題児。フィネラン先生は、やはり問題児のアマンダ、コンスタンツェ、ヤスミンカと力を合わせて、毎年市内で行われている魔女のパレードを成功させなさいに命ずる。しかし、例年のパレードは、魔女にトマトをぶつけたり、水責めにするなど魔女狩りの歴史を辿るひどいものだった。

 

 

魔法のすばらしさを知ってもらいたいアッコは魔法を盛り込んで華やかなパレードの計画を立てるが、ロッテは魔導石から離れて魔法が使えるわけがないと呆れていた。
うっかりアッコがロッテの大切にしている楽譜を破き、それ以来ロッテはアッコのことを無視する。また、スーシィのモルモット発言にアッコはキレてしまいこちらから絶交する。町の悪ガキたちに至ってはアッコやアマンダたちにトマトをぶつけてくる。

 

 

アッコは禁断の魔導石のパワーをシャイニィロッドに貯えてポータブル魔導石にして、市内のパレードで大きな魔法を使うことを思い付く。魔女パレードは、当日うまくいっていたが、悪ガキにロッドを取りあげられてしまう。
するとロッドの魔力に反応し、「いにしえの巨人」が復活する。この騒ぎをアーシュラ先生はパレードの演出だとごまかす。巨人に落とされたアッコをスーシィが助ける。ロッテも手作りのシャイニーハットを渡し、アッコと涙のハグ。そうしてアーシュラ先生のシナリオ通りに3人は協力して、巨人を倒した。

 

 

 

 

最後はほろっと泣ける。わずか50分ほどで喜怒哀楽を感じさせる素晴らしい作品だ。
このアニメを見ていて、まず感じることは懐かしいこと。最近、作画崩壊で原画が崩れることはあるが、この映画はデフォルメ以外に表情の豊かさを出すために敢えて作画をラフに仕上げている。原画数は圧倒的に多い劇場版なのに、ラフな原画を使うことによりあらゆる表情がリアルに感ぜられる。
まるで昔の東映アニメや手塚アニメを見ているようだ。
声優の演技がアニメミライの時と比べて微調整されている。各人の個性がフルに出てきたようだ。音響監督渡部淳もいい仕事をしていると感じた。

リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード 2015 TRIGGER制作 東宝配給

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