ポール・トーマス・アンダーソン監督(マグノリア)がカリフォルニアのポルノスター、ダーク・ディグラーの半生を描いた作品。なかなか一般映画では取り上げられない素材だけに、興味が引かれる。

エディ青年(マーク・ウォルバーグ)の唯一の長所は「巨根」。ポルノ監督のジャック・ホーナー(バート・レイノルズ、この作品でゴールデングローブ助演男優賞受賞)に認められ、早速作品を撮るがこれが大当たり!70年代後半の西海岸ポルノ界はダーク・ディグラー(エディの芸名)が各賞を席巻してしまった。しかし時代はしだいに映画から80年代のビデオ時代へと移りかわる。ダーク・ディグラーのポルノもしだいに時代遅れになった。そんなとき、麻薬中毒の後遺症か、アレが自由に勃起しなくなり、とうとう仕事を失う。女優仲間のアンバー(ジュリアン・ムーア)やローラーガール(ヘザー・グラハム)とも別れてロックバンドなどいろいろ始めるが、どれも上手く行かない。やがて麻薬で一山儲ける話に乗ってしまうが、、、

いろいろと勉強になる映画である。アメリカでは人前でオナニーするビジネスがあるらしい。日本にもあるかもしれないが、エディも若い頃はこれで稼いでいたそうだ。またジュリアン・ムーアとヘザー・グラハムがポルノ女優に扮して、ばかばか脱いでくれるのも見所。最後に大オチがあるが、凄いと思うか、大したこと無いと思うかは、みなさんの何次第だ(笑)

星印は三つ☆☆☆。ちと長いが、最後まで見ていて損はない。

ブギーナイツ(Boogie Nights, 1997, USA)

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