1966年に起きたテキサスタワー乱射事件を扱ったアメリカのテレフィーチャー。日本では1977年6月のフジテレビ・ゴールデン洋画劇場で初放送。
若き日のカート・ラッセルがポチャポチャして可愛いw。最近のカート・ラッセルとは大違い。
あらすじ
母と妻を刺し殺したテキサス大学の大学院生ホイットマンは、翌日何食わぬ顔で銃器店に行き、銃と弾丸をしこたま入手する。そして大学のシンボルであるテキサスタワーの屋上に侵入し銃で下を通る人たちを次々と狙い撃ちする。
その頃、ヒスパニック系警官のラミロは昇進試験に落ちて、警察内に蔓延る人種差別を感じていた。妻は警察なんて辞めたらと言うが、そのときラジオからオーステインにあるテキサスタワーで乱射事件が発生してるとの一報を受けて、非番にも関わらずラミロは自家用車(これは落ちの伏線)で急行する。現場は混乱の極みだった。部長も誰がどこに配置しているか把握してない。フォーブス警部補だけが犯人が誰か、武器は何か、動機は何かを捜査していた。ラミロも一人で突入するつもりだった。途中から市民のクラムが合流して二人で突入することになる。そろりと屋上に上がるが、犯人の死角に入っていてこちらに気づかない。背中をクラムに任せて、そろそろ進むとホイットマンも気付いたが、その時にはラミロは発砲していた。
雑感
ホイットマンは海兵隊上がりで一級射手(スナイパー)の資格を取り、大学院では建築学を専攻していた。
メモに残されていたが、犯人は暴力衝動に悩み、ついに自制心を失い、母妻を殺す。さらにテキサスタワーからは50人近くをライフルで射つ。あとで犯人の遺体を解剖すると、脳腫瘍が発見されたが犯行との因果関係は証明されていない。
音楽や余計なことはせず、実話に基づき、ドキュメンタリータッチで描いている硬派なドラマ。真夏の日中の暑い様子が、登場人物の汗に見られる。犯人がまず高いところにいるので汗だくだ。また太ったクラムも汗まみれ。
スタッフ・キャスト
監督 ジェリー・ジェームソン
脚本 ウィリアム・ダグラス・ランスフォード
製作 リチャード・カフェイ
製作総指揮 アントニオ・カルデロン
配役
チャールズ・ジョセフ・ホイットマン – カート・ラッセル(野島昭生)
エルウッド・フォーブス警部補 – ジョン・フォーサイス
ラミロ・マルティネス – リチャード・イニグェス
アラン・クラム – ネッド・ビーティ
リー警部補 – パーネル・ロバーツ
フレッド・アンブローズ警部 – クリフトン・ジェームズ