メル・ギブソン、ヘレン・ハント主演のファンタジー・ラブコメディ

ちょうどヘレン・ハントが1997年度アカデミー主演女優賞を映画「恋愛小説家で取ってまだ勢いに乗っている時の作品。ちょうど1999年に結婚して2000年に離婚して、2001年のウディ・アレン作品「スコルピオンの恋占い」で女優活動に一息いれるまでの間、彼女は売れに売れていた。

メル・ギブソンも1995年に「ブレイブハートアカデミー監督賞を受賞した後、「身代金」「陰謀のセオリーリーサル・ウェポン4」「ペイバック」「パトリオットと毎年のように話題作に俳優として出演し、ヒットメーカーに成長した。

その二人が意外に軽いラブコメに出演して、当時は話題になった。自分もリアルタイムでロードショーを見ていた。最近この作品は駄作だという批判もあるので、見返してみた。

あらすじ

ニックは、見た目にかっこいいやり手の宣伝マン。女にはモテモテで自信満々である。しかし女性心理に疎くて、女性を小馬鹿にしているところがあった。

ところが自分が狙っていたクリエイティブ・ディレクターの座にやり手のキャリアウーマン・ダーシーが引き抜かれて就任したことにショックを受ける。ダーシーからはパンストのコピーを考えてくれと言われて、女心を知るために女装したりして娘に引かれながらも奮闘する。しかしビーズに足を取られて、風呂に飛び込んでそこにドライヤーが落ちてきて感電する。

翌朝、気がつくと無事だったが、女心が聞き取れるようになっていた。この力を利用してダーシーを会社から追い出そうと考える。

ナイキが広告代理店を変えるという大型案件が発生する。ニックはダーシーの考えを読んで、先に発表して契約を取ると会社に高く評価される。その代わり、ダーシーは解雇されてしまう。

彼はダーシーの心を読み過ぎて、かえって憎からず思っており、強い罪悪感を感じている。部下のエリンに自殺願望があることを知ったニックはエリンの家に急行するが、その途中で雷に打たれて女心を読む力を失う。それでも必死の説得でエリンを助け、プロムで振られた娘アレックスを慰めに行って父親の威厳を保ち、夜中に傷心のダーシーの家を訪問する…。

 

素敵な話だと思う。

たしかに最近はラブコメだらけだし、男の都合の良い話だし、今の女性上位の社会の価値観では魅力が少ないかもしれない。

しかし当時の二人の勢いを感じてから映画を見ると、また違う感興が沸くのも事実だ。こんな能力があれば良いと思っている男性も、いまだに多いはず。
2000年の上映作品だが、制作は1990年代から始めているから、90年代映画と言える。90年代ラブコメの殿を務めるのに相応しい映画と評価する。

ちなみに薄幸のエリンを演じたジュディ・グリアが好みでした。

監督 ナンシー・マイヤーズ
脚本 ナンシー・マイヤーズ 、 Josh Goldsmith
撮影 ディーン・カンディ
音楽 アラン・シルヴェストリ

配役
ニック・マーシャル メル・ギブソン
ダーシー  ヘレン・ハント
ローラ  マリサ・トメイ
ジニ   ローレン・ホリー
ファレル  マーク・フューステイン
エリン ジュディ・グリア
パーキンス先生 ベット・ミドラー

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