監督はトニー・スコット。プロデューサーはジェリー・ブラッカイマーのマネーメイキング・コンビ。
初体験なのに記憶があるという現象「デジャヴ(既視感)」がテーマ。
主演はデンゼル・ワシントン。共演はクレア・クチヴァーヴァル・キルマー

あらすじ

ニューオリンズのミシシッピー川を渡るフェリーがテロで爆破され、大勢の人が犠牲になる。
クレアという女性の死体を調べると、彼女の口にガムテープが貼られていた跡を発見される。
彼女の自宅を訪れたダグは、自分に関わるメッセージや血痕に気づく。留守番電話には何故かダグ自身からのメッセージが録音されていた。
ダグは主任にクレアが爆発前に殺された事を報告した。またダグの相棒のラリーも犠牲になっていた。
プライズワーラ捜査官は、ダグを捜査チームに誘う。ここの捜査は「白雪姫」というハイテクシステムを活用する。つまり人工衛星や監視カメラによる情報を統合して4日前まで巻き戻した映像を観るのだ。

ダグが白雪姫で調べるのは、謎めいたクレアの家だ。ダグは次第に彼女へ惹かれていく。
レストランで働くクレアの携帯に、何者かが電話をかけてきた。爆破犯で車を調達するためにクレアに接触した。携帯電話と話していた公衆電話を特定すると、監視カメラによって犯人を特定する。
ダグは自分が見ている映像が、現実の光景だと気づく。実はこのシステムがタイムマシンの一種だった。
そのことを知ったダグは過去の自分に警告文のメモを送った。しかしメモに気づいたのは、相棒のラリーだった。

ダグは、犯人の監視を再開する。犯人とラリーが接触して、犯人に銃を突きつけたものの、逆に惨殺されてしまった。
監視カメラの映像から犯人はキャロル・オースタッドだと認定され、逮捕された。主任は捜査の打ち切りを決定する。
しかし、ダグはこのシステムを使えばクレアを助けることもできるのではないかと考えて上司に掛け合う。
過去に到着したダグはオーステッドのアジトへ向かう。クレアが殺害される寸前だったが、何とか救出することができる。

ダグはクレアを連れて彼女の家に立ち寄り、傷の応急処置を行う。最初はダグを疑っていたクレアだったが、次第に彼を信じるようになる。
フェリー乗り場でオーステッドの姿を確認したダグは、クレアに警官を呼んでくるように指示し、自らは爆破を止めるためフェリーに乗り込む。
一度フェリーから降りたオーステッドは、異変に気づいて慌ててフェリーに戻る。気付いたクレアもフェリーに飛び乗るが、オーステッドに捕まり、爆弾を積んだ車のハンドルに手を縛られる。そこで銃撃戦が起きてオーステッドをダグは射殺する。
ダグは爆弾を詰んだ車を走らせ川へ突っ込ませる。水中でダグはクレアは無事に脱出させるが、彼が車内に取り残され爆弾が爆発する。
呆然としていたクレアだが、そこにこの時間のダグが現れ、彼と素直に再会を喜んだ。

雑感

タイムマシンものとしては深みがない。トム・クルーズみたいに分岐をどう使うかとか色々遊べるだろう。もしかしたら、アメリカ人はそれ以上複雑になると理解できなくて見ないのかな。日本人はその深みを喜ぶ人種だから、この映画には限界を感じる。

スタッフ

監督 トニー・スコット
製作 ジェリー・ブラッカイマー
製作総指揮 マイク・ステンソン 、 チャド・オーマン 、 テッド・エリオット 、 テリー・ロッシオ 、 バリー・ウォルドマン
脚本 ビル・マーシリイ 、 テリー・ロッシオ
衣装デザイン エレン・マイロニック
音楽 ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
音楽監修 ボブ・バダーミ

キャスト

ダグ・カーリン連邦捜査官(デンゼル・ワシントン)、
クレア・クチヴァー(ポーラ・パットン)、
ポール・プライズワーラ捜査官(ヴァル・キルマー)、
アレクサンダー・デニー博士(アダム・ゴールドバーグ)、
犯人キャロル・オースタッド(ジム・カヴィーゼル)、
ジャック・マクレディ主任(ブルース・グリーンウッド)

デジャヴ Deja Vu 2006 タッチストーン製作 ディズニー配給 デンゼル・ワシントン主演

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