クリスチャン・ベール主演による新「バットマン」映画シリーズ第2弾。本映画に出演後急死したヒース・レジャーが、ジョーカー役を怪演している。共演はマイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマン。監督はクリストファー・ノーラン。
従来のヒーローものからアンチヒーローに転化して成功した好例である。
あらすじ
ゴッサムシティーでピエロの覆面を被った男たちがマフィアの金を盗む。彼らはジョーカーの部下だった。
その夜、市警本部の屋上にあるバットシグナルが点灯される。スケアクロウが麻薬取引をしているところをバットマンが襲い掛かって捕える。そして警察が到着した時にはバットマンは消えていた。
一方、地方検事ハービーは正義漢溢れる人間だったが、なかなかマフィアがしっぽを出さない。ところがジョーカーは彼らと連絡し、バットマンを殺してやるから金を半分よこすことを約束させる。
バットマンの援助でマフィアの金庫番である香港人ラウを逮捕することに成功し、ハービーは芋づる式にマフィアの大量検挙に成功する。しかしジョーカーはバットマンの正体を明かさねば、市民を一人ずつ殺すと宣言する。ジョーカーはまずハービーをブルースが開催したパーティーの席上で狙うが、バットマンに阻止される。
そこでジョーカーは市警本部長を暗殺する。次のターゲットは市長だったが、あわやのところでゴードン警部補が身を犠牲にして助ける。
記者会見でハービーは自らバットマンだと名乗りを上げ、連行される。それは囮作戦であり、ハービーの護送車を襲うジョーカーをバットマンと実は生きていたゴードンは捕らえることに成功する。ゴードンは市警本部長に昇進するが、ジョーカーと通じていた警官たちのおかげでハービーとレイチェルが誘拐される。ジョーカーは刑務所内部で爆発を起こして逃亡する。バットマンはジョーカーからレイチェルの居場所を聞き出し救出に向かうが、そこにはハービーがいた。結局レイチェルは爆殺される。
警察内部の犯行により恋人でもあったレイチェルを殺されハービーはジョーカーは闇落ちしてしまう。ウェイン産業の内幕についてリークしようとしたリースと、ハービーの入院している病院二カ所にジョーカーは爆弾を仕掛ける。バットマンとゴードンはリースを助けるが、病院は爆破されてしまい、ハービーはどこかに消えてしまう。
バットマンはジョーカーを逮捕するために、ウェイン産業社長フォックスは市中の通信機器を傍受する。ジョーカーは島から避難する船に爆弾を仕掛けて、ゴードンの家族を誘拐させる。船の方は起爆装置を爆破されることはなかったが、警察への復讐心の固まりとなったハービーは次々と警官を殺しゴードンの家族も射殺しようとする。そこへ現れたバットマンはハービーを殺し、ゴードンの家族を守るが、市民の気持ちを考えて、バットマンが警官殺人の犯人となったことにして消え去るのだった。
雑感
長いけれど、印象が全く残らなかった作品。
DCコミック系の中で最高のアクション映画と言われているが、クリストファー・ノーラン監督の映画は最近心に響かない。
アンチ・ヒーロー映画として持て囃されるが、そもそもギャング映画やヤクザ映画で良いのではないか。
かえってダーティーイメージを強くしたおかげで、
スタッフ・キャスト
監督 クリストファー・ノーラン
製作 チャールズ・ローヴェン 、 エマ・トーマス 、 クリストファー・ノーラン
製作総指揮 ベンジャミン・メルニカー 、 マイケル・E・ウスラン 、 ケビン・デ・ラ・ノイ 、 トーマス・タル
原案 クリストファー・ノーラン 、 デイビッド・S・ゴイヤー
脚本 ジョナサン・ノーラン 、 クリストファー・ノーラン
撮影 ウォーリー・フィスター
音楽 ハンス・ジマー 、 ジェイムズ・ニュートン・ハワード
配役
ブルース・ウェイン/バットマン クリスチャン・ベール
ジョーカー ヒース・レジャー
アルフレッド マイケル・ケイン
ルーシャス・フォックス モーガン・フリーマン
ジム・ゴードン警部補 ゲイリー・オールドマン
ハーベイ・デント検事 アーロン・エッカート
レイチェル マギー・ギレンホール