引退を考えているウェディング・プランナーの一日を描くフランス的コメディ映画。
ナカシュ&トレダノの「最強のふたり」コンビが集結して作った。ベテランのジャン-ピエール・バクリが主演。

あらすじ

ベテランのウェディング・プランナーであるマックスは、ピエールという金持ちのボンボンからの依頼で、ルイ13世のお城を舞台にした結婚式を企画する。

結婚式当日、慣れないウェイター、新婦に思いを寄せるスタッフ、オーケストラのつもりがロックバンド、カメラマンは女漁りしか目がなく、新郎は挨拶のかわりに分厚い原稿を印刷して来るし、古い城でロックコンサートを行ったので電源が落ちて、冷凍食材が駄目になってしまう。マックスの目論見は滅茶苦茶に崩れてしまう。
マックスはついに怒り心頭に達し、引退を表明し後の作業は黒人アシスタントとバンドマンで適当に仕切れと言って、仕事を放り出す。
気に食わない新郎は気球に乗って空に放り出してしまい、不協和音が目立っていたが、再度電源が落ちた時、パキスタンから出稼ぎに来たウェイターがバンドマンだったため、蝋燭にアコースティックで演奏を続けることが出来た。
翌朝、思わぬ成果に気を良くしたマックスは全員を並べ感謝の意を表した。頑張ってくれたスタッフを労い、今まで独裁的な企画ばかり立てていたことを反省し、またやる気が湧いて来た。
今度は火曜に結婚式だ。すぐ次のパーティーが始まる。

雑感

結婚式に関するドタバタ劇。落語のようだといった人もいた。
ラストの収拾は本当に付いたのかなあ。いくつか放り出していたような気もするが。

それにしてもフランスの結婚式というのは馬鹿みたいに派手で夜通し大騒ぎする。二次会ではなく、一次会場で形を変えて飲んで歌っている。新郎の父母のような老人たちはどこかで休む場所があるのだろうか。

スタッフ

監督・脚本 オリヴィエ・ナカシュ& エリック・トレダノ (「最強のふたり」)
製作 ニコラ・デュヴァル・アダソフスキー、ローラン・ゼトゥン、ヤン・ズヌー
音楽 アヴィシャイ・コーエン
撮影 ダヴィッド・シザレ

キャスト

マックス ジャン-ピエール・バクリ (「恋するシャンソン」「ムッシュ・カステラの恋」)
歌手ジェームス ジル・ルルーシュ (シャーロック・ホームズ「シャドウ・ゲーム」)
義弟ギイ ジャン-ポール・ルーヴ
ジュリアン ヴァンサン・マケニュ
サミー アルバン・イヴァノフ
ジョジアンヌ スザンヌ・クレマン
助手アデル エイ・アイドラ
新婦エレナ ジュディス・シェムラ
新郎ピエール ベンジャミン・ラベルヌ

セラヴィ/C’est la vie (Le Sens de la fete) 2017 仏ゴーモン製作・配給 パルコ国内配給

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