東京競馬場、晴れ良馬場。ダートはやや重から始まったが、8Rの特別戦・芝1800mで1分46秒8の時計が出たから芝の状態は11月としては良好と見る。

パドックでは、1枠のシュヴァルグラン、レイデオロが落ち着いている。4番枠のキタサンブラックは天皇賞・秋と比べると物足りない。ただあの時は元気が良すぎてゲートに突進して結果的に後ろからの競馬になってしまった。だからこれぐらいの方が安定しているかも知れない。

武豊に関しては、不倫騒ぎ、落馬、エアスピネルからの降ろされることなど、すっかり悪役イメージが付いてしまったために、今回もメジロマックイーンの降着時のようにゴール前で差される展開が目に見えるようだw。一斉に後続に襲いかかられたら着外もありそう。

レイデオロが軸で相手も荒れないと予想。

レースキタサンブラックが先頭を切る。前半のペースは60秒2とキタサンブラックにしては速い。これは潰れると思った。

ところがキタサンブラックは直線まで飛ばしていき、骨を切る戦法に出た。後続もこのペースではバタバタになるかも知れない。ところがシュヴァルグランが好位の内埒沿いから4角で中に出してディサイフの後ろに付けた。その途端、ディサイファがバテて退いてくれた。残り300で前がぽっかり空いて、シュヴァルグランの前にキタサンブラックの尾が見える状態。そのとき、レイデオロは向正面早目に外に出した分、外を回らされて加速するのにワンテンポ遅れてしまう。残り200でこの三頭の争いが確定してしまい、残り100でキタサンブラックは力尽き、シュヴァルグラン、レイデオロ、キタサンブラックの順でゴールイン。後はマカヒキが4馬身も離れていた。

シュヴァルグランの勝ち時計は2分23秒7、自身の上りは34秒7。勝因はキタサンブラックが絶妙wのペースを作り、それにコースロスなくついて行けたことだ。ボウマン騎手が上手かった。

レイデオロは1馬身4分の1も離されていた。敗因は外を回ったことだろう。気性的に内で辛抱できなかったか。

キタサンブラックの敗因は時計が早かったこと。昨年より2秒早い。展開の助けを得ないと勝ち切る馬ではなかった。それに前走の疲れはあったかも知れない。直線でスピードが遅くなる瞬間があったので、ここで落鉄したのかな。でも落鉄がなかったとしても捕まっただろう。どっちにしろ時計が早すぎたのだ。

外国馬のトップはムーアのアイダホが5着。来るだけ無駄だ。天皇賞とジャパンカップは距離を入れ替えるべきだ。

ジャパンカップ 2017 シュヴァルグラン

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