遺体安置室という閉ざされた空間で検視官に起きる怪異現象を描くホラー映画。
イアン・ゴールドバーグの脚本をアンドレ・ウーヴレダルが映画化した。
主演はブライアン・コックスとエミール・ハーシュ。
雑感
松竹エクストリームセレクションの第一弾作品として輸入された。
前半がミステリ部分で後半がホラー部分であり、面白さ2倍をもくろんだのだろう。
しかし、ミステリ・ファンとホラー・ファンの層は全く違うため、面白さは半分になってしまった。
ブライアン・コックスほどの英国の名優を使いながら、勿体ない。
キャスト
助手オースティン・ティルデン –エミール・ハーシュ
検視官の父トミー・ティルデン – ブライアン・コックス
オースティンのGFエマ – オフィリア・ラヴィボンド
バーク保安官 – マイケル・マケルハットン
ジェーン・ドウ – オルウェン・ケリー
スタッフ
監督 アンドレ・ウーヴレダル
脚本 イアン・ゴールドバーグ、リチャード・ナイン
製作 フレッド・バーガー、エリック・ガルシア、ベン・ピュー、ロリー・エイトキン
製作総指揮 スチュアート・フォード、マット・ジャクソン、スティーヴン・スクイランテ
音楽 ダニー・ベンジー、ソーンダー・ジュリアーンズ
撮影 ロマン・オーシン
ストーリー
トミーは、バージニア州のある町で遺体安置所と火葬場を経営し、検死官まで務める。
ある夜、緊急で検死の依頼が入る。一家惨殺死体が出た家の地下から20歳代の身元不明女性の全裸死体が出た。アメリカには、身元不明女性を「ジェーン・ドウ」と名付ける習慣があるので、彼女も身元が判明するまでそう呼ばれることになった。
検死解剖を進めるとジェーン・ドゥは、舌が切り取られていたり、膣内が傷つけられる、解剖中の大出血、肺が真っ黒に変色し胃の中の布切れがあり、皮膚の内側に入れ墨がなされるなど、異様な事実が明らかになる。そして外部と連絡が取れなくなり、停電した当たりから、様々な怪異現象が発生する・・・。
電灯が着いた隙にエレベーターに乗って逃げようとするが、何者かが行く手を阻む。トミーは斧で倒すと、相手はオースティンの彼女エマであり絶命していた。
トミーとオースティンは、遺体の胃から出てきた布から1693年のニューイングランドで起こった魔女狩りでリンチに会った人間だと知る。
そして、脳を開くとジェーン・ドウがまだ生きていることを知る。ジェーン・ドウは、本物の魔女だったから、これだけのリンチを受けても生きていたのだ。
やがて、安置所に置かれていた他の遺体が彼らを襲い始める。
トミーは、ジェーン・ドウに息子オースティンだけは助けてくれと願い、自殺する。
しかし、オースティンにトミーの遺体が襲いかかり、転落死する。
翌朝、保安官はトミーら三人の遺体を発見をする。今となっては一体、何が起こったのか分からない。