2001/12/24 Sullivan’s Travels
監督:プレストン・スタージェス
出演:ジョン・マックリー(「海外特派員」、「大平原」)、ヴェロニカ・レイク(「奥様は魔女」)、ロバート・ウォーウィック
日本ではほとんど公開されていないが、ハリウッドでは高い評価を得ている、プレストン・スタージェス監督の風刺コメディー。
IMDBでも84点もの高評価を得ているが、戦時中の作品のため、長く日本では公開されなかった。
コメディー監督のサリヴァン(J・マックリー)は、貧困に苦しむ人たちのために、社会派映画を作ろうと考える。
お坊ちゃん育ちで貧しさを知らない彼は、ぼろを着こんで貧しい人たちの中に入り、貧しさを体験しようとする。
しかしすぐ見つかって、連れ戻されてしまう始末。
ようやく貧民窟に入り込んだが、大金を持っている所を悪党に見つかる。
彼は悪党と格闘して、刑務所に放り込まれる。

前半はどたばたコメディーなんだけど、後半はかなり意味深なストーリー。
金持ちが貧乏人の真似をしても、貧乏人の気持ちなど、わかるわけがない。
しかし、彼らの心をつなぐものがあるとすれば、それは笑いだ。ということか。
マックリーの恋人で売れない女優役をヴェロニカ・レイクが演ずる。
和田慎二の漫画から出てきたような、とんでもないスーパー美人である。
悲しいかな、ブルックリン訛りが取れず、スターの座に長くとどまることはなかった。
スタージェスがプロデュースして、フランスのルネ・クレールに取らせた「奥様は魔女」が代表作だ。

サリヴァンの旅 1942 パラマウント

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