監督・脚本:エリック・ロメール
出演:
ルーシー・ラッセル
ジャン=クロード・ドレフュス
フランソワ・マルトゥレ
レオナール・コビアン
キャロリーヌ・モラン
製作:フランソワーズ・エチュガレー
撮影:ディアーヌ・バラティエ
美術:アントワーヌ・フォンテーヌ
衣装:ナタリー・シェネイ
絵画制作:ジャン=バティスト・マロ
グレース・エリオット(ルーシー・ラッセル)はスコットランド出身の公娼である。
フランス国王の従兄弟オルレアン公(ジャン=クロード・ドレフュス)の愛人として渡仏し、フランス革命後もパリにとどまっている。
彼女は王党派に同情的であり、貴族の国外逃亡を助けていた。
対仏大同盟の中、国民の怒りは王家に向けられ、1793年ついに国王ルイ16世が処刑される。
この事件にグレースは大きなショックを受ける。
何よりもオルレアン公が国民議会で国王の死刑賛成に投票したのだ。
その後、グレースは革命政府に逮捕されるが、その毅然とした態度に圧倒されて、釈放される。
一方、オルレアン公は王位継承を狙ったとして、断頭台の露と消えていった。

エリック・ロメールの歴史劇。
一人の外国人女性から見た、フランス革命史。
革命の血みどろの側面が描かれる。
この作品は、いつものロメール調ではない。
バックの風景を全て油絵のようなCGで描ききっている。
現在のCG全盛時代に釘を刺したのだろう。
どんなCGも20年たてば、作り物くさく見える。
それなら始めから、絵のように美しく描く方がいい。

グレースと公爵 2001 フランス

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