(○)少女は16歳の誕生日を迎えるが、家族はみな長女の結婚式のドタバタで誰もそのことを覚えていなかった。そんな多感な彼女の様子を描いた大ヒット・青春コメディー映画。
「ホームアローン」の名プロデューサーであるジョン・ヒューズが初めて監督して、脚本も書いている。
撮影はボビー・バーン。
主演はモリー・リングウォルド、共演はジャスティン・ヘンリー、マイケル・シューフリング。
雑感
後の「ホームアローン」並のドタバタ喜劇。ここまで突き抜けると何故か知らないが、下品に笑ってしまう。大ヒットしたから一度見ても損はないと思う。
モリー・リングウォルドは、当時そばかすだらけの顔が特徴で17歳の新進女優だった。エミリオ・エステベス、ロブ・ロウ、デミ・ムーアらのヤングスター集団プラット・パックの一員でもあった。次回作は「ブレックファスト・クラブ」でテッド役のアンソニー・マイケル・ホールと再共演している。
アンソニー・マイケル・ホールも今は貫禄があるが、リングウォルドと同じ年だが当時は痩せぎすで、役柄上は低学年だったがぴったりである。やはり、ブラッド・パックの一員だった。
姉ジョーン・キューザックと弟ジョン・キューザックがチョイ役で登場している。
キャスト
モリー・リングウォルド サム(サマンサ)
アンソニー・マイケル・ホール テッド(ジーク)
マイケル・ショーフリング ジェイク
ジャスティン・ヘンリー ジム・ベイカー
リアーヌ・カーティス ランディ
ハヴィランド・モリス キャロリーズ
ゲディ・ワタナベ ロン・ドゥク・ドン
スタッフ
製作 ヒルトン・A・グリーン
製作総指揮 ネッド・タネン
監督、脚本 ジョン・ヒューズ
撮影 ボビー・バーン
音楽 アイラ・ニューボーン
ストーリー
サムは、楽しみにしていた16歳の誕生日を迎える。しかし家族は誰も、翌日に迫った姉ジニーの結婚式の雑事に夢中で、誕生日のことは忘れてしまった。
サマンサは、学校で書いたアンケートにイケメンのジェイクが好きだと書いた。ところが、その用紙がなくしてしまった。実は、ジェイクが拾っていた・・・。
学校で、その夜パーティが開かれた。仕方なく祖父の家にホームステイしているアジア系留学生ロンを連れていくが、ロンは自分より背の高い女性に夢中だ。さらに悪いことに、中学一年生のテッドにしつこく言い寄られる。自分の履いているパンティを与える見返りに、テッドを通してジェイクに声を掛けてもらえるが、恥ずかしくて何も言えずかえって気まずくなった。その上、パンティが男子学生に公開されていた。
その頃、ジェイクは彼女を連れ込みながら、サムのことを考えていた。ちょうど自宅で開いたパーティーの二次会でテッドが来ていたので、酔い潰れた彼女をテッドに任せて父のロールスロイスに乗せて送り出す。もちろん、テッドの持つサムのパンティもジェイクが回収していた。
夜深く、父親が起きてきて、誕生日を忘れていたことを詫びた。しかし事態は、彼女にとってそれどころではなかった。
翌日、ジニーの結婚式が始まったが、生理痛が酷くなりジニーは酩酊する。何とか式が終わって教会から出たそのとき、ジェイクが現れてサムをデートに誘う。サムは、16歳の誕生日をジェイクに祝ってもらった。