名犬ラッシー(種類はコリー)を主人公にしたシリーズの第1回作品。
戦争中の飛行機事故で亡くなった、ヨークシャー出身の作家エリック・ナイトの原作をヒューゴー・バトラーが脚色し、フレッド・M・ウィルコックスが監督した。
主役は「わが谷は緑なりき」のロディ・マクドウォールドナルド・クリスプ
共演はメイ・ホイッティ、エドモンド・グウェン、ナイジェル・ブルース、エリザベス・テイラー
戦時中のカラー作品

あらすじ

イングランドのヨークシャーに住むサム・カラクルー氏の飼犬ラッシーは、近所で評判だった。毎日午後4時になると、ラッシーが主人の息子ジョー少年を迎えに行くのをみて人々は時計を合わせるほどだった。

サムは失業したため、ラッシーをラドリング男爵に売り渡した。翌日、ラッシーは犬小屋を穴を掘り抜け出して、学校へジョーを迎えに行った。ジョーは泣く泣くラッシーを連れて侯爵邸を訪れ、我が家に戻って来てはならぬとラッシーに強く言い聞かせた。その際、男爵の孫娘プリシラと知り合った。

侯爵は、ラッシーをスコットランドの別荘に送ってしまった。冷酷な調教師ハイネスから厳格な訓練を受けるラッシーは、毎日夕方4時になると様子が変になった。
ついに散歩の途中で、ハイネスを振り切って脱走した。南に向かって、ときには川を泳ぎラッシーは走りつづけた。羊飼に射たれて死にかけたとき、親切なファデン夫婦に救われたが、傷が癒えるとまた南に向けて旅をつづけた。
ラッシーは、途中で行商人ローリーと子犬の相棒ができた。ローリーが強盗に襲われた時、抵抗した子犬は可哀想に殺されるが、勇気を出してラッシーが彼を救う・・・。

雑感

名犬ラッシーの映像化作品第一弾。
原作者のイギリス人小説家エリック・ナイト(1942年米国永住権を獲得)は、第一次世界大戦にカナダで従軍し、米国移住してから第二次世界大戦にも従軍脚本家として参戦していたが、1943年南アメリカのスリナムで飛行機事故に遭い亡くなった。
人気児童作家であり、脚本家だったため、代表作である「名犬ラッシー」はすぐ映画化された。

ラッシーは犬の役名で、実際はパルという名が付けられていた。ラッシーは作中でメスの設定だが、どう見てもメスに見えなかった。実はパルは雄だったのだ。

この作品は、犬の少年の交流を描いた代表的映画であり、その後の犬映画の元にも成った。
日本でも、離ればなれになった犬が飼い主と再会する映画やドラマは、1976年以降三船プロ製作映画「犬笛」以下次々と作られて、犬ブームを起こした。猫ブームの今では考えられない。

名子役だったロディ・マクドウォールエリザベス・テイラーが共演した作品でもある。

スタッフ

製作  サミュエル・マークス
監督  フレッド・M・ウィルコックス
脚色  ヒューゴー・バトラー
原作  エリック・ナイト
撮影  レナード・スミス
テクニカラー・カラー・ディレクター  ナタリー・カルマス
音楽  ダニエル・アンフィシアトロフ

キャスト

ジョー少年  ロディ・マクドウォール
父サム・カラクルー  ドナルド・クリスプ
カラクルー夫人  エルザ・ランチェスター
ダリー  デイム・メイ・ホイッティ
ローリー  エドモンド・グウェン
ラドリング男爵  ナイジェル・ブルース
プリシラ  エリザベス・テイラー
ダンル・ファドン  ベン・ウェブスター
ハインズ調教師  J・パトリック・オマリー

 

ネタばれ

更に南への道をとり、ヨークシャーに帰りついた。信じられないサムと妻だったが、もう離さないと心に決めて匿った。
男爵とプリシラがカラクルー宅にやって来た。彼らはラッシーの心情を思いやって、敢えてこんな犬はうちの犬ではないとシラを切った。その上で、男爵は犬小屋番に失業中のサムを雇った。午後4時になると、ラッシーは休む間もなく、家から走り出し、ジョーを迎えに行った。

 

 

 

 

 

 
名犬ラッシー 家路 Lassie Come Home 1943 MGM製作・配給 セントラル映画社国内配給(1951)

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