フランソワ・オゾン監督・脚本
出演
シャーロット・ランプリング ( サラ)
リュディヴィーヌ・サニエ (ジュリー)
チャールズ・ダンス (ジョン)
ジャン=マリー・ラムール (フランク)
サラは英国の人気推理作家。
最近、介護の悩みもあり、スランプだ。
編集者ジョンはフランスの別荘を提供して著作に専念するように勧める。
別荘で執筆をはじめると、ジョンの娘ジュリーが現れる。
ジュリーは夜な夜な男を引きずり込み、サラは仕事が手に付かない。
しかしジュリーの奔放な姿に、昔の自分を重ね合わせたとき、サラは彼女の過去に興味を抱く。
てっきりエロティック・ミステリーかと思ったが、これは男性向けの映画ではない。
完全な女性映画だ。
女性心理を描いてるわけだから、裸が次から次へと出てきてもおかしくない。
男性の目から見ると、
リュディヴィーヌ・サニエの体当たり演技はすさまじいが、
ここまで裸をさらされると、食傷気味だ。
シャーロット・ランプリングは、1973年映画「愛の嵐」のときから、もともと老け顔だった。
あれから30年だ。
お色気を振りまくのも、如何なものか。
オゾン監督の前作「8人の女たち」の方が、男性にも楽しめた。
ネタバレあり・・・
ミステリー映画だと思っていたが、どうも一人二役のファンタジーらしい。
しかし実際に殺人が起きたかどうか、見た人の意見が分かれるようだ。
殺人はなかった、というのが多数説だ。
でもそうなると、余韻に残らない。
私としては、もう少しはっきりと犯罪性を示唆してほしかった。
おまけ・・・
サラ役は、英国推理作家のルース・レンデルをイメージしているのかな。
監督の前作は全編で女しか出てこず、この作品では出てくるフランス人男優はかっこ悪い。
おそらく監督の性向を表している。