ミステリー作家麻耶雄嵩が著した推理をしない貴族探偵のシリーズをドラマ化、嵐の相葉雅紀主演のフジテレビ月9新番組。共演武井咲、松重豊、中山美穂、滝藤賢一、井川遥。
今回は30分拡大版で、貴族探偵と女探偵が初対決をする「貴族探偵対女探偵」第一エピソードを巧みにアレンジしている。

探偵愛香は顧客の依子に招かれ山荘を訪れる。そこの地下室には曰く付きの古井戸があるといい、早速一緒に見に行くと男性が殺されていた。その後殺人事件を捜査する警察に紛れて、山荘に身なりの良い男が現れる。

これからは「貴族探偵対女探偵」中心に、2話で1エピソードを回していくのか。それとも第1作「貴族探偵」のエピソードを織り込んでいくのか。叙述ミステリーっぽい存在の井川遥がどう活躍するのかも興味がある。主人公が相葉くんだからきっとオリジナル展開があり、イヤミスのままでは終わらせないと思う。

 

演技については相葉雅紀×武井咲だから全く期待していない。脚本ガンバレである。ただ、みぽりんのメイド役には興味がある。デビュー当時から主演が当たり前だったから、脇役は珍しい。

 

原作は一種のライトイヤミスであって、本当のイヤミスではない。この程度で音を上げているようでは、今時の殺人シーンがグロい北欧ミステリさえ読めない。

大体、いまどき召使であっても有能であれば組織で推理した方がはるかに有利なのは当たり前。女探偵に一人で推理せよという方が無理がある。そういう意味でこの作品は従来の探偵小説を批判している。批判するのは古典探偵小説を書いて読んでもらえた時代を羨ましがっていることでもある。いまどき探偵小説なんてライトノベルでしか存在し得ない。この小説は反探偵小説である。