アメフトの大試合で乱射事件が起きる古き良き時代のパニック映画。
チャールストン・ヘストンは警部役で主演だが、ジョン・カサベテスがサングラスを掛けたSWAT隊長を演じており、これが何と言っても一番格好良い。また奥様のジーナ・ローランズも射殺されるデビッド・ジャンセンの恋人役で出演しており、ともにメジャー作品なのに面白い役どころを演じている。
LAPDのSWATは協力しているそうで、実際に登場しているようだ。

問題の試合はロスアンジェルス対ボルチモアのスーパーボウルではなくチャンピオンシップと言っていたと思う。1976年当時ではボルチモア・コルツ対ロスアンゼルス・レイダーズのAFCチャンピオンシップかな。翌年の映画「ブラックサンデー」はスーパーボウルが出てくるが、俳優陣は本作品の方が凄い。(しかし犯人の背景については作中で何も語られない。この点は「ブラック・サンデー」と違う)

 

こういうパニック映画はグランドホテル形式にしてくせ者俳優をずらっと並べて、群像劇として作るのが一般的。
マーチン・バルサムがコロシアムの支配人で従業員を家族のように考えている。ボー・ブリッジスが失業中だが一家四人で試合を見に来て不審人物に最初に気づく。デビッド・ジャンセンは長くつきあっているジーナ・ローランズとコロシアムにやって来たがついにプロポーズした直後に射殺される。ジャック・クルグマンはロスに全財産を賭けてマフィアに追われる身でラストでは射殺される。ミッチャル・ライアンは神父でジャックとたまたま席が隣同士。

しかし何と言っても「タワーリング・インフェルノ」のスティーブ・マックイーンのように、ジョン・カサベテスはこの映画では光っていた。

パニック・イン・スタジアム 1976 UNIVERSAL

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