いじめで娘を失った父の復讐譚。
監督・脚本は大塚祐吉。主演は内野聖陽、吉本実憂

 

 

 

あらすじ

 
娘が教室のベランダから墜落死した安藤は大学の心理学講師の仕事を休養していた。そこへ娘の友人という女子高生がやって来て娘との思い出を語ってくれる。彼女に日記は無かったのかと聞かれたので、安藤は無理を言って娘のパソコンのパスワードのヒントを教えてもらおうとする。女子高生は嫌がったのだが、ふと思いついた言葉を入れてみたら開いてしまった。そして日記らしいものが出てきて、中にいじめらしいことが書いてあった。
安藤は、文化祭の日に学校を訪ね七緒という同級生にいじめた相手、咲と真緒がどの子か教えてもらう。すると咲は先日訪れた娘だった。娘の死がいじめによるものだと直観した安藤は咲に直接会うが、彼女は狡猾で警察を呼んだ。狂人扱いされる安藤を見ていられなくなって同僚の小沢は代わりに咲に会うが、二度と会いたくないほど罵倒される。
安藤は相手が子供だと思って舐めていたが、一筋縄でいかないと考えて、彼女の行動パターンから心理を読み解く。
そしてこれが最後だからと、咲と真緒を自室に呼び出し言葉巧みに怒らせて、ベランダから突き落とさせる。幸い安藤は死亡せず咲は逮捕される。

 

 

雑感

 
最近流行のパターンのいじめ映画だが、新人が原作を書いているため、リアリティーが全く無い脚本になってしまった。
こういう映画を見ていると、いじめ事件に対する冒涜としか見えない。
内野聖陽谷村美月も、何だか監督に言われたとおりの間抜けな芝居をしている。
何故親が出てこないのか?実話では、犯人側のモンペが出てきて泥仕合になるものだ。親がいないのに、ここまで被害者に対して対抗できるのか?
そもそも学校が彼女を疑わない理由がわからない。

 

 

 

スタッフ・キャスト

 
原作 – 芦沢央「罪の余白」
監督・脚本 – 大塚祐吉
プロデューサー – 二村慈哉
撮影 – Ivan Kovac
音楽 – 鈴木ヤスヨシ
音楽プロデューサー – 花崎雅芳
音楽協力 – カプリチオ・ミュージック
配給・宣伝 – ファントム・フィルム
制作プロダクション – イープロジェクト
 
配役
被害者の父安藤聡 – 内野聖陽
いじめ犯、木場咲 – 吉本実憂
父の同僚小沢早苗 – 谷村美月
クラスメート笹川七緒 – 葵わかな
いじめ共犯、新海真帆 – 宇野愛海
被害者安藤加奈 – 吉田美佳子
西崎真 – 堀部圭亮
宮崎知良 – 利重剛
高山満 – 加藤雅也

 

罪の余白 2015 イープロジェクト製作 ファントム・フィルム配給

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