一番切れる馬がドゥラメンテだと思っていたが、あそこであれをやらかすとは思わなかった・・・
小雨が止んで傘の花が閉じたパドックで一番よく見えたのはブライトエンブレム。ドゥラメンテはキングカメハメハ産駒の割りに鋭さと狂気を感じる出来。リアルスティールは悪くないが、やや気が散って完調一歩前か。キタサンブラックは馬体を戻して落ち着いている。外枠ではクラリティスカイが先週のレッツゴードンキのように落ち着いている。しかし有力各馬はほとんど差がない。ただ一番人気サトノクラウンは馬体を小さく見せて、ダノンプラチナはテンションが上がり馬銜を取るせいか二人引きだった。
穴馬ではミュゼエイリアンは小足を使い、ベルーフは馬体がぼってりして口から泡を吹いている。スピリッツミノルはぼてっとしたマイラー体型で逃げ切りは難しいか。狙っていたダノンリバティがチャカついて、タガノエスプレッソが完全に入れ込んでいたのはがっかり。
レースは8枠クラリティスカイ(横山騎乗)の行き足がついてペースを上げて逃げる。浜中キタサンブラックが離れた二番手。逃げると言っていた酒井スピリッツミノルは三番手内を進む。福永リアルスティールが好位の内に付ける。ルメール騎乗サトノクラウンはスタートが悪く控えたので好位にはいない。
中団はミュゼエイリアンとダノンプラチナだが、プラチナは折り合いを付けるのに必死。中団二列目の内にブライトエンブレムがつける。後方内でデムーロ騎乗のドゥラメンテは辛抱していて、大本命サトノクラウンはその外にいた。ベルーフは殿追走。
激しいスタートダッシュからすると前半1000は59秒2でやや落ち着いたが、残り600で団子レースになってしまい、たいがいの後方勢は外に出す流れ。
直線を向いてキタサンブラックが思ったほど伸びず、福永リアルが先頭に立つ。後方では最内にいたドゥラメンテが大外に持ち出して90度で急カーブを切って直線を向いている。この際、後方の外を回っていたサトノクラウンやダノンプラチナはドゥラメンテに邪魔されて足が止まる。デムーロは騎乗停止になった。ドゥラメンテは鋭く追い込んで残り100で二着リアルスティールも抜き去り一馬身半差を付けて圧勝。勝ちタイムは1分58秒2、勝ち馬の上がり33秒9だった.
キタサンが三着に粘り、四着はジリ足だったブライトエンブレム、五着は逃げ粘った横山クラリティスカイだった。
終わってから追い込んできたサトノクラウンは六着。伸びきれなかったミュゼエイリアンは七着、八着ダノンリバティの順。
キタサンに対してゆっくり構えすぎたスプリングSの仇を取ったリアルスティールだったが、外をゆっくり回ったドゥラメンテを内差しで倒した共同通信杯の仇を逆に取られる形になってしまった。前半から積極的に動き過ぎ、最後は決め手の差が出た。鞍上の運のなさと人気を背負った分の負けだ。ダービーで逆転可能だが、福永ではどうかな。岩田を乗せればディープブリランテの再来もありうる。
勝ったドゥラメンテは気性が悪く、危ない勝ち方だった。デムーロは皐月賞四勝目だが、今回の騎乗は敵を大勢作ったと思う。ダービーでも母アドマイヤグルーブから距離は持ちそうだが、兄ルーラーシップのように大レースで人気を背負い出遅れるタイプの気がする。少なくともダービー一番人気は確実だろう。
ブライトエンブレムは窮屈なところでなく、もっと楽に走らせたかった。ダービーでは人気もないし直線だけ外へ持ち出しても十分追い込んでこれると思う。
サトノクラウンはこの一戦で見限ることはできない。スタートが悪かったように本調子ではなかった。まして直線を向いての進路妨害。これで六着はよく走っている。本格化は秋まで待つのかも知れないが、ダービーで好位から抜け出しても不思議ではない。
ほかの馬はマイラーかな。
馬券的には一番人気が飛ぶのは想定していたが、人気勢が結局上位独占したのは想定外。ボックスは基本的に買わないからこういうレースは取れない。また上位の馬と下位の馬の差は大きく、青葉賞と京都新聞杯次第だが今日の上位馬がダービーでも先着するのではないか。
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